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デジタル複合機をERPの入力端末に－大塚商会とリコーが協業 |
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リコーのデジタル複合機「imagio Neo C455シリーズ」と、累計10万本の出荷実績を持つ大塚商会の独自ERP「SMILEα AD」を連携し、デジタル複合機からの操作で、紙文書やコメント、備考情報をERPシステム上のデータと関連づけて登録することが可能になる。開発は、リコーおよび大塚商会のソフト開発会社である株式会社OSKが行った。 従来は、営業履歴や取引明細といった情報はERPシステムに電子情報として蓄積できても、関連する仕様書や図面、FAXによる注文書などの紙文書は、そのまま保存するか、別途文書管理システムなどを活用し保存するのが一般的であった。 DB-DocLinkでは、PCサーバーに保存されているSMILEα ADの顧客データをimagio Neoの液晶パネルで指定し、それに関連する紙文書を、imagio Neoでスキャンするだけで、自動的に関連づけして、SMILEα ADに保存する。また、imagio Neoの液晶パネルからコメントなどの文字入力も可能となっている。 「ERPシステム運用、検索の利便性向上、入力作業時間の短縮、ファイリングの効率化、文書保存スペース削減、情報漏えい防止、書類の紛失防止といった点で効果がある」（OSKの田中努専務取締役）としている。
また、リコーの我妻一紀常務取締役は、「これまで、デジタル複合機とアプリケーションとの連携を行うといってきたが、事例がなかった。今回の製品は、『これだ』というものができたと考えている。オフィスにおけるデジタル複写機の使い方が大きく変化する。2005年は、デジタル複写機が、オフィスにおいて欠くことができないインテリジェンスペリフェラルとして、認知される元年になる」とした。 リコーでは、Embedded Software Archtecture（ESA）戦略を掲げており、同社のすべての複写機および一部レーザープリンタに採用していく方針。これに準拠した製品は、Javaでプログラミングしたアプリケーションプログラムを内蔵でき、業務にあわせて操作画面をカスタマイズできる。「ESAにより、業務アプリケーションとの連動をすすめるほか、ソリューションパートナーにインターフェイス情報を開示することで連携を強化するといった取り組みを積極化したい」（我妻常務取締役）としている。 価格は、DB-DocLinkの標準構成で308万5000円から。imagio Neo C455は224万円から、SMILEα AD顧客管理は65万円から。 両社では、初年度1000システム、30億円の販売を見込んでおり、リコーでは、今回の製品発表に伴い、SMILEαの連携提案を、デジタル複写機販売全体の10％にまで引き上げたいとしている。 なお、今回の協業以外への展開については、「基本的にはオープンな姿勢であり、様子を見て、他社ERPとの連動をすすめたい」（リコー・我妻常務取締役）、「まずは、リコーだけに対応していくが、他社から要求があれば対応を検討していきたい」（OSK・宇佐美慎治取締役）としている。 ■ ＵＲＬ 株式会社大塚商会 http://www.otsuka-shokai.co.jp/ 株式会社リコー http://www.ricoh.co.jp/ 株式会社OSK http://www.kk-osk.co.jp/ プレスリリース（大塚商会） http://www.otsuka-shokai.co.jp/company/release/news1706.htm
（ 大河原 克行 ）
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