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デル、保守サービスの一元管制施設「エンタープライズコマンドセンター」を開設

サーバー・ストレージ製品の保守サービスをリアルタイムに監視

エンタープライズコマンドセンター(ECC)

代表取締役社長の浜田宏氏
 デル株式会社は2月8日、同社のサーバー・ストレージ製品の保守サービスを管制する施設である「エンタープライズコマンドセンター(Enterprise Command Center:以下、ECC)」を同社本社内に設置、同日より運営を開始した。

 ECCは、障害発生から修理完了までのオンサイト保守サービスをリアルタイムに監視する目的で設置された管制センター。2003年11月に米国本社で開設され、中国およびヨーロッパ(アイルランド)など、同社の生産拠点のある地域を中心に設置されている。今回、生産拠点ではない日本にECCが設置されたことについて、同社代表取締役社長の浜田宏氏は、「日本のエンタープライズマーケットを重視していることのあらわれ」と述べ、サービスサポート体制の品質向上によりエンタープライズ市場の開拓を進める考えを示した。

 ECCの対象となるのは、PowerEdgeサーバー、Dell|EMCネットワークストレージ、PowerVaultストレージ。これらの製品でゴールド/シルバーサービスを契約しているユーザーがECCでの監視対象となる。ECCの役割について、同社エンタープライズ事業本部長の長谷川マイケル氏は、「お客様にとってのメリットとして、システムの停止時間の最小化、災害発生時の対応の迅速化、グローバル規模でのサービス提供などが挙げられる。また問題解決のプロセスそのものの改善など、ミッションクリティカルなお客様の要望にこたえるための施設」と、サポートに対する満足度向上のための施設であると説明。「ECCという施設への投資そのものが、エンタープライズ事業に対するデルの継続的な活動とみてもらいたい」と、エンタープライズおよびミッションクリティカルな業務などにも対応できる体制の表れがECCであると強調した。

 5月までは8時間体制での運営であるが、その後は24時間体制で保守サービスを管制する予定。浜田氏は「保守の品質を高めることがECC設置の最大の目的。投資額はいえないが、かなりの金額をかけている」と、エンタープライズ分野の開拓の要となる設備との位置付けを明確にした。


ECCの役割 保守サービスにおけるECCの役割 ECCの監視対象となる保守サービス

関係各社が出席して行われたオープニングセレモニーの模様
 引き続き、オープニングセレモニーがECC内で行われた。オープニングセレモニーには、インテル株式会社 エンタープライズ&ネットワークソリューション本部ソリューションビジネス開発部統括部長の栂野平氏、SAPジャパン株式会社 アライアンス本部バイスプレジデントの竹田邦雄氏、日本オラクル株式会社 テクノロジープロダクト統括本部テクノロジープロダクトアライアンス本部本部長の松島晴彦氏、マイクロソフト株式会社 執行役常務の眞柄泰利氏が出席。ECCのメインスクリーンの前で除幕式が行われた。


4基設置されたメインスクリーンには、保守サービスの状況や地図による活動状況などを示す画面が表示されている 保守サービスのモニタリングツール。サービスの活動内容が30秒ごとにリフレッシュして表示される それぞれのサービスの内容を詳細表示することも可能

マップには、現在活動している保守サービスの状況が視覚的に表示される 地図中のマークをクリックすると、保守サービスの活動内容がポップアップで表示される


URL
  デル株式会社
  http://www.dell.com/jp/
  プレスリリース
  http://www1.jp.dell.com/content/topics/segtopic.aspx/pressoffice/2005/050208b?c=jp&l=jp&s=corp

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  ・ デル、第1四半期にもECCを国内に開設か?(2005/01/05)


( 福浦 一広 )
2005/02/08 15:43

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