IDC Japan株式会社は2月24日、2004年の日本国内におけるPC出荷実績を発表した。これによると2004年1月から12月の出荷台数は1340万台で、対前年比4.6%増という結果となった。
ビジネス市場向けPCを見ると、大企業、中小企業ともに旺盛な需要が続き、対前年比10.2%増の828万台となった。一方、家庭市場は、オリンピックなどの影響により夏商戦で家電製品に個人消費が流出したことから、対前年比3.4%減の512万台となった。
製品別では、デスクトップPCが対前年比3.7%増の640万台、ポータブルPCが対前年比4.6%増の654万台となった。この結果について同社は、液晶価格の下落にともなうベンダー各社の価格攻勢によって需要が刺激されたことが、ポータブルPCの成長率がデスクトップPCより高くなっていると見ている。
ベンダー別では、昨年と同様、NECが首位をキープ。出荷台数は270万台と対前年比0.2%減となった。2位は富士通で258万台(対前年比1.8%増)、3位はデルで150万台(対前年比20.9%増)、4位は東芝で112万台(対前年比10.2%増)、5位は日本IBMで97万台(対前年比13.0%増)という結果となった。以下、日本HP、ソニー、日立、シャープ、アップルの順となっている。
デスクトップPC市場のベンダー別出荷台数シェアは、1位がNEC(19.8%)、2位が富士通(18.3%)、3位がデル(16.1%)、4位が日本HP(8.0%)、5位が日本IBM(6.2%)という結果となった。
ポータブルPC市場のベンダー別出荷台数シェアは、1位がNEC(20.5%)、2位が富士通(20.5%)、3位が東芝(15.8%)、4位が日本IBM(7.8%)、5位がソニー(6.9%)という結果となった。
なお2005年の国内PC市場について、同社は対前年比2.3%増の1371万台と予測している。
■ URL
IDC Japan株式会社
http://www.idcjapan.co.jp/
( 福浦 一広 )
2005/02/24 16:12
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