|
国内ITサービス市場推移【出典:IDC】
|
IDC Japan株式会社(以下、IDC)は3月14日、国内ITサービス市場の規模予測と動向についてのレポートを発表した。これによると、2004年には対前年2.9%増の4兆5780億円規模だったITサービス市場は、年平均4.0%で成長し、2009年に5兆5750億円に達する見通しだという。
IDCによると、国内のITサービス市場は2002年から急速に鈍化したものの、2003年を底に安定成長期に入っているという。この背景には、企業の業績回復などから国内企業のIT投資が徐々に後押しされていることがあるとしており、IDCでは2004年8月の前回予測時点よりも、ITサービス支出の促進要因が強まっていると分析している。
一方で、案件の小粒化と短期開発の要請など市場の厳しさも残り、競争激化と開発単価下落によって増えた不採算プロジェクトの撲滅が多くのベンダにとって重要課題となっているという。またITアウトソーシング市場がけん引役となるのは変わらないが、新規の大型案件は減る傾向にあるとのこと。
なおIDCでは全体のほか、プロジェクトベース、ITアウトソーシング、サポート&トレーニングの3つに国内ITサービス市場を中分類した上で、さらにそれぞれを3~5の小項目に分類し、それぞれのセグメントの市場規模予測をレポート内でまとめている。
■ URL
IDC Japan株式会社
http://www.idcjapan.co.jp/
( 石井 一志 )
2005/03/14 18:31
|