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「個人向けの新たなサービスに」RFID内蔵携帯電話を使った実証実験 |
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この実証実験は、RFIDタグリーダー機能を搭載したauの携帯電話20台を約300人のモニターに貸し出し、ショッピングモール内のさまざまな場所に設置された電子ポスターやPOPなどから、実験に参加する100店舗のおすすめの商品やお買い得情報などの情報を配信し、ユーザーのニーズや有用性、利用頻度などを検証するもの。将来的には多くの携帯電話をRFIDに対応させ、サービス提供による提案力強化と販売促進、さらに消費者行動のデータ抽出などの展開を視野に入れている。 なお、KDDIはRFIDタグリーダーを搭載した携帯電話を提供し、沖電気とイナゴは携帯電話への情報配信などを行うエージェントシステムの開発、また沖電気は店舗内のRFIDタグや電子ポスターなどのサービスシステムの開発、提供を行っている。
いずれかの方法で得る電波にはIDが埋め込まれており、データベースでIDからひも付けられたURLを呼び出し、指定のサイトにアクセスすることができる。今回の実験ではデータベースは携帯電話に内蔵されているが、複数の店舗で同様のサービスを提供することになる場合は外部に置かれることになる。また、配信される情報を見るだけでなく「目当ての店は何階のどこにあるか」などの情報を自然語で検索できるような機能も搭載していくという。 一方、システムは情報の提供と同時に、「どの端末がどこで情報を取得したか」「どういった順路で店内を歩いているか」などのデータを収集することができ、これらから売上との相関関係や消費者行動の分析をすることができる。
情報の取得には通信料金がかかるが、同社はすでに定額料金制を導入しており、今回のようなサービスを提供する方向に踏み切ったのも、この影響が大きいという。その上でKDDIでは「新たな課金システムを設ける」（村上氏）などのビジネス展開を検討していくという。 また、インターフェイスとしてRFIDにこだわるわけではないが、製造や流通現場での実験や利用が進んでいることから選択肢として有力であり、「よい技術を積極的に採用していく」方針だという。 ■ ＵＲＬ KDDI株式会社 http://www.kddi.com/ 沖電気工業株式会社 http://www.oki.com/jp/ 株式会社イナゴ http://www.inago.co.jp/ プレスリリース http://www.kddi.com/corporate/news_release/2005/0324/ ステラモール http://www.stellartown.com/
（ 朝夷 剛士 ）
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