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インテル、デュアルコア搭載の次期Itanium 2“Montecito”を披露


米Intel副社長兼デジタル・エンタープライズ事業本部長のアビ・タルウォーカー氏
 インテル株式会社は4月6日、同社のデジタル・エンタープライズに関する事業戦略と技術動向の説明会を開催した。説明会には、米Intel副社長兼デジタル・エンタープライズ事業本部長のアビ・タルウォーカー氏が出席、最新の動向について説明を行った。また、説明会では次期Itanium 2「Montecito(コードネーム)」も披露された。

 タルウォーカー氏は同社のエンタープライズプラットフォーム事業の責任者。サーバー、クライアント、ストレージ、通信の各プラットフォームにまとめられた新体制についてタルウォーカー氏は、「これまではプロダクト中心の組織であったが、エンドユーザー中心の組織に改めた」と、企業のITマネージャを対象としたエンドユーザー中心の体制であることをアピール。周波数重視から、プラットフォームを重視した戦略に軸足を移した点を強調した。

 同社がエンタープライズで重視するのは、エンドユーザーのニーズに応えるという点。具体的には、ビジネスの拡大、リスクの低減、コストの削減の3つを実現するテクノロジーをエンドユーザーから求められているとタルウォーカー氏はいう。「PCI ExpressやHTテクノロジーは、企業の成長を支援できるものと考えている。また、RAS機能はリスク低減に役立つ機能だ。IAMTや電力管理機能はコストの削減につながる。こうしたエンドユーザーが求めるテクノロジーを、Intelとしてはプラットフォームという形で提供する」とした。

 エンタープライズ向け製品については、従来どおりItanium 2とXeonの2つを中心に展開すると説明。Itanium 2に関しては、NEC、日立、富士通など日本のメーカーでの採用拡大などに触れ、あらためて成長しているとした。「本日、富士通からItanium 2搭載の32Wayサーバー「PRIMEQUEST」が発表された。このサーバーはメインフレームクラスの信頼性と性能を備えており、そのサーバーでItanium 2が採用されている。Itanium 2が目指すRISCやメインフレームからの置き換えを実現するもの」と、RISCサーバーやメインフレームから、Itanium 2ベースのサーバーへの移行促進がさらに進むと述べた。

 説明会では、デュアルコアやマルチスレッディング機能、仮想化技術などが搭載された次世代Itanium 2の「Montecito」も披露。64ビット化で注目の集まるXeonだけでなく、Itanium 2も健在であることをアピールした。

 タルウォーカー氏は、「エンタープライズ全体のニーズにこれからも応えていく。特にBI(ビジネスインテリジェンス)などは企業にとって重要なテーマとなっており、これを実現するインフラを提供していく」とした。


次世代Itanium 2の「Montecito」 「Montecito」を紹介するタルウォーカー氏


URL
  インテル株式会社
  http://www.intel.co.jp/

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( 福浦 一広 )
2005/04/06 17:20

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