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インテル、HPC分野でのItanium 2採用促進をアピール |
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HPCは、科学技術計算など大量の計算処理が行われることから、最先端の処理速度が求められる。同社によると、こうした分野でのItanium 2の利用が進んでいるという。Itanium 2が利用される背景として、プロセッサの処理性能はもちろん、開発者育成を行っている点を紹介した。同社取締役エンタープライズ＆ネットワークソリューションズ本部長の町田栄作氏は、「HPCでItanium 2の性能をフルに発揮するには、ソフトウェア側での対応が欠かせない。インテルでは、ツールやソフトウェア開発に力を入れており、支援している。また、共同でシステム開発を行うなど、協業体制を重視している」と取り組み内容を説明。その活動の一つとして4月6日には、開発者育成を目的とした「インテル・ソフトウェア・カレッジ」を国内で常時開催するなどを例として挙げた。「HPCユーザーの要求に応えるプラットフォーム、ソフトウェア、ツール、サポートなどを提供する」と、HPC分野でのItanium 2利用を促進していく考えを示した。 HPC分野の特長として、エンタープライズ分野と相反するマーケットである点が挙げられる。同社エンタープライズ＆ネットワークソリューションズ本部プラットフォーム＆ソリューション HPCマーケティング マネージャの岡崎覚氏は、「エンタープライズはリスクをできるだけ回避することを目標としているのに対し、HPCはより早い処理を行うことを最大の目標としている。また市場規模も格段に違う。しかし、インテルとしては、それぞれの市場ごとに製品を提供するのではなく、HPC分野でも利用でき、かつエンタープライズ市場のニーズにも対応しうる製品を開発」するとし、それを実現するプロセッサがItanium 2およびXeonであると紹介した。 Itanium 2を利用するメリットとしてプライスパフォーマンスの高いシステム構築が可能になる点を岡崎氏は挙げる。80年代のHPCは、ベクター型プロセッサを搭載するカスタムシステムが主流で、価格は非常に高価なものであった。それが現在では、ほぼすべてが汎用コンポーネントを利用するようになり、プライスパフォーマンスが向上している。「1社ですべてを作っていた時代から、汎用化によりさまざまなアプリやミドルウェアが動作するようになった。インテルとしては、業界と協力することで、HPCエコシステムを構築していく」と、HPCの汎用製品化の促進を行うとした。 また岡崎氏は、今後予定されているItanium 2のデュアルコア化などに対応するために、マルチスレッド技術をサポートするソフトウェア開発ツールの提供など、開発者育成にも力を入れる考えを示した。
同社がItanium 2を採用した理由について、日本SGI CTOの戸室隆彦氏は「コストパフォーマンスの高さや、従来のスーパーコンピュータからのマイグレーションが可能であること、またストレージとグラフィックスとの統合されたHPCのシステム構築が容易」である点を挙げた。これまでの納入実績は、2003年の東京大学地震研究所を始め、日本原子力研究所、NASA Project Columbiaなど。特にNASAへの導入は、構築からインストールの終了まで120日で完了したという。 戸室氏は、HPCについて「ニッチな分野ではあるが、地震の研究などに用いられており、なくてはならないものでもある。今後もインテルと協力してよりよいソリューション 提供していく」と述べた。 ■ ＵＲＬ インテル株式会社 http://www.intel.co.jp/ 日本SGI株式会社 http://www.sgi.co.jp/
（ 福浦 一広 ）
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