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国内通信事業者へのサービス需要がさらに高まる-IDC調査


国内通信事業者のソリューション/マネージドサービス市場規模予測推移
 IDC Japan株式会社は4月21日、2004年の国内通信事業者のサービス別市場規模と、2005年~2009年までの市場規模予測推移を発表した。

 これによると、2004年末までの各市場規模は、それぞれiDC(Internet Data Center)が2081億円、セキュリティ関連サービスが1262億円、ネットワークサービスに直接付随して提供される各種ソリューション/マネージドサービスが1429億円であったと同社では推定している。また、2004年~2009年の年間平均成長率は、iDCが14.1%、セキュリティ関連サービスが24.0%、ネットワークソリューション/マネージドサービスが6.9%になると同社ではみている。

 同社リサーチマネージャーの三島俊洋氏は、通信事業者が企業に提供するソリューションやサービスについて「企業の通信ネットワークシステムが今後ますます高度化・複雑化するとともに、一層の提供拡大が期待されている。特に、個人情報保護法の施行を背景とした、企業からのセキュリティ関連コンサルティング案件の駆け込み需要は、近年急激に増大している。また、iDC設備を中心としたマネージド機能は、企業のアウトソース志向の高まりとともに、通信事業者のコア・コンピタンス機能としての位置付けを明確化しつつある」と述べており、今後さらに需要が大きくなるとしている。

 また、通信事業者の事業戦略については「自社のコア分野である、ネットワークソリューションの一層の充実を図るとともに、ITベンダーやSI事業者との競合をにらみ、上位レイヤーのソリューション/マネージドサービス提供拡大を今後一層推進すべき。そのための経営環境は、最近整備されつつあると評価している」と述べ、需要の増大に対応できるようサービスの幅を広げていくべきであり、それが通信事業者を支えるコア・コンピタンスになるとしている。



URL
  IDC Japan株式会社
  http://www.idcjapan.co.jp/


( 朝夷 剛士 )
2005/04/22 12:28

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