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情報漏えい対策などの影響で国内iDC市場は今後も拡大-IDC予測


国内通信事業者iDC市場とiDC全体の市場規模予測推移
 IDC Japan株式会社は5月9日、2004年における国内通信事業者のiDC(インターネットデータセンター)市場規模と、今後の予測を発表した。

 これによると、2004年の国内通信事業者が提供するiDC市場規模は、2081億円であった。また同社では、2004年から2009年の間に平均で13.6%成長し、2009年には3944億円に達するなど、市場拡大が続くと予測している。

 この市場を、ITベンダーやSI事業者など他業種を含む国内iDC市場全体から見ると、2004年の通信事業者のシェアは46.4%で、その内訳は、コロケーション(ハウジング)が53.0%、ホスティングが32.6%、ITサービスが44.3%となっている。

 iDC市場は、ここ最近、e-Japan関連で特に公共・公益事業からのニーズが拡大しており、都道府県レベルから市区町村レベルまで案件が拡大しているという。また、製造業を中心とした一般企業からの引き合いも全般的に好調で、情報漏えい対策やDR(Disaster Recovery)、BC(Business Continuity)への関心が高まっており、金融業やEビジネス関連企業などからも引き合いは増大しているとのこと。

 「国内通信事業者が提供するiDCは、2003年以降市場回復に転じ、2004年を経て、2005年に入っても引き続き市場拡大を継続している。これは、DRやBCといったキーワードに代表されるように、ここ最近、特に災害対策やリスク分散に対する関心が高まっている背景から、アウトソーシング機能の集約型サービスとして、今後も成長が期待されていることが影響している」と、同社コニュニケーショングループ リサーチマネージャーの三島俊洋氏は述べている。



URL
  IDC Japan株式会社
  http://www.idcjapan.co.jp/


( 朝夷 剛士 )
2005/05/10 11:45

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