ビジネス ソフトウェア アライアンス(以下、BSA)は5月18日、全世界および各国・地域における2004年のコンピュータソフトウェアの違法コピー状況を調査した「第2回世界ソフトウェア違法コピー調査」の結果を発表した。同調査は、BSAがIDCに委託して行われたもの。調査対象国は87カ国。
調査結果によると、2004年の日本での違法コピー率(違法コピー数をインストールされたソフトウェア総数で割ったもの)は、前年比1%減の28%と、世界で8番目に低いものとなっている。ただし、違法コピーによる損害額は17億8700万ドルで6位という結果となっている。
今回の調査結果についてBSA日本共同事務局長の増渕賢一郎氏は、「日本の違法コピー率は28%と1ポイント低下したものの、損害額は昨年を上回っており、決して満足できる結果ではありません。BSAとしては現在、教育・啓発活動の一環として展開している“ソフトウェアライセンス再点検全国キャンペーン”の結果を見極めながら、さらなるソフトウェアの著作権保護の促進を展開していきます」と述べている。
違法コピー率の上位10カ国は、ベトナム(92%)、ウクライナ(91%)、中国(90%)、ジンバブエ(90%)、インドネシア(87%)、ロシア(87%)、ナイジェリア(84%)、チュニジア(84%)、アルジェリア(83%)、ケニア(83%)、という結果となっている。
違法コピーによる損害額の上位10カ国は、米国(66億4500万ドル)、中国(35億6500万ドル)、フランス(29億2800万ドル)、ドイツ(22億8600万ドル)、イギリス(19億6300万ドル)、日本、(17億8700万ドル)、イタリア(15億ドル)、ロシア(13億6200万ドル)、カナダ(8億8900万ドル)、ブラジル(6億5900万ドル)、という結果となっている。
■ URL
ビジネス ソフトウェア アライアンス
http://www.bsa.or.jp/
プレスリリース
http://www.bsa.or.jp/press/2005/050518.htm
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2005/05/18 17:40
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