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プレジデント兼CEOのDean Drako氏
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日本オフィス代表の石山勉氏
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米Barracuda Networksは、日本オフィスを6月1日付けで東京に設置すると発表した。また、日本法人を7月までに設立することも発表した。日本オフィスの代表には、元ブルーコートシステムズ株式会社代表取締役社長の石山勉氏が就任する。
米Barracuda Networksは、2002年に設立されたスパムフィルタリングアプライアンスの開発および製造企業。現在70カ国、15000社の顧客を持っている。日本では、2004年7月より販売代理店を通じて展開し、顧客の数は100社を超えているという。主力製品には、スパムフィルタリングアプライアンスの「バラクーダスパムファイアーウォール」がある。
同社プレジデント兼CEOのDean Drako氏は、「バラクーダスパムファイアーウォールは、容易な操作性と手ごろな価格、そして高い機能を評価していただき、多くの企業に支持をされている。日本においても、昨年より展開し、すでに100社を超えるユーザーに利用していただいている。今回、サポート体制を充実させる意味でも、日本オフィスおよび日本法人の設立を行うことになった」と、日本に本格的に進出する理由を説明した。
同社のバラクーダスパムファイアーウォールは、スパムがメールサーバーに届く前にフィルタリングを行うことで、メールサーバーの負荷を軽減するアプライアンスサーバー。既存のメールサーバーを変更することなく手軽にインストールできる点や、直感的なWebインターフェイスによる管理などが特長。メールサーバーは複数サポートでき、クラスタ構成も可能なことから、大規模なメールシステムでも利用できる。
フィルタリングには、10段階の防御層を利用。IPブラックリスト、既知のスパムのブロックなど、さまざまな分析を行うことでメールの選別を行うことが可能となっている。また、スパムチェック用のデータベースが用意されており、このデータベースの自動更新サービスを使うことで、常に最新の状態でフィルタリングが行える。
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フィルタリングのアーキテクチャ
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バラクーダスパムファイアーウォールの製品構成
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ユーザーライセンスによる販売は行っておらず、利用規模に応じて製品を用意している。1000ユーザーでの利用を推奨するSpam Firewall 200で42万円、30000ユーザーでの利用に対応するSpam Firewall 800で590万円という価格になっている。Drako氏は、「ISPで利用していただいているものは、10台のSpam Firewall 800をクラスタ構成で利用している」と、大規模環境で利用されている実例を紹介した。
今後の展開について、企業内PCからスパム発信を防止するバラクーダスパムファイアーウォールOutbound Modeを2005年7月に、スパイウェアフィルタリング製品のバラクーダスパイウェアファイアーウォールを2005年8月に発表する予定。日本での販売目標について日本オフィス代表の石山氏は、「1年間で5億円」を目指すとしている。
■ URL
米Barracuda Networks
http://www.barracudanetworks.com/
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・ マクニカネットワークス、米Barracudaのスパム対策アプライアンスを発表(2004/05/21)
( 福浦 一広 )
2005/05/26 13:51
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