米Apple Computerは6月6日(現地時間)、MacintoshラインアップのプラットフォームをPowerPCからIntelアーキテクチャに移行すると発表したが、日本法人のアップルコンピュータに確認したところ、サーバーラインアップもこれに含まれ、XserveおよびMac OS X ServerのIntel対応版を提供する予定であることがわかった。
アップルは現在、エンタープライズ市場向けにサーバーOS「Mac OS X Server 10.4 Tiger(Tiger Server)」や、PowerPC G5を搭載する「Xserve G5」などを展開しており、Oracle DataBaseをはじめとした対応製品をそろえるなど、戦略を強化しているが、Intelアーキテクチャに移行後もこれを継続する方針だ。
ただし、Xserve G5の後継機種としてどのCPUが採用されるのか、Intel対応サーバーOSはTiger Serverと同様にコンシューマ向けOSと同時に発売されるのか、またXsanなど関連製品のIntel版が発売されるか、などについて回答を得ることができなかった。
同社はデベロッパー向けに、Intelプラットフォームでの開発に対応する「Xcode 2.1」の提供を開始した。また、ADC(Apple Developer Connection)有料会員向けに、PowerMac G5の筐体にPentium 4 3.6GHzを搭載し「Mac OS X 10.4 for Intel(Preview Rerease)、Xcode2.1を含む「Developer Transition Kit」999ドルで貸与(2006年末までに返却)するプログラムを開始している。
■ URL
米Apple Computer
http://www.apple.com/
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( 朝夷 剛士 )
2005/06/09 19:22
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