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2004年下半期の産業分野別国内サーバー市場動向-IDC Japan調査


2004年下半期、国内サーバー市場産業分野別出荷金額 前年同期比成長率
 IDC Japan 株式会社は6月20日、2004年下半期国内サーバー市場の産業分野別およびアプリケーション別の動向を発表した。

 これによると、2004年下半期のサーバー出荷金額の産業分野別構成比は、組立製造とプロセス製造を合わせた製造業が24.3%と最も高く、次いで官公庁の19.0%、金融業の14.9%となった。サーバー出荷金額を前年同期比成長率で見ると、当期に複数の大型案件があった官公庁が7.4%と最も高い成長となった。一方、前期に非常に高い成長率を記録した公共・公益は、更新需要の減少に伴い大きく落ち込んだ。また、サーバー出荷台数では、プロセス製造が前年同期比39.1%の伸びを示した。

 アプリケーション別のサーバー出荷金額では、ビジネスプロセッシングが唯一プラス成長となった。ビジネスプロセッシングは、サーバー出荷台数でも最も高い前年同期比31.5%増の伸びを示した。2004年下半期はRISCサーバーやメインフレームの更新案件が多かったことから、これらのシステムで多く利用されているビジネスプロセッシング向けの出荷金額が増加したことが要因と同社は見ている。

 今後5年間の予測については、サーバー出荷金額では、全産業分野で5年間の年間平均成長率がマイナスになる見込み。また、アプリケーション別ではプラス成長の分野も存在し、特にCRMが最も伸びると予測している。

 同社サーバーシニアマーケットアナリストの唐澤正道氏は、「インターネット販売の拡大、電子マネーの普及、トレーサビリティーシステムの導入が流通小売・卸売分野での出荷金額減少傾向の歯止めになる。また、顧客情報を効率よく受注に結びつける必要があるため、主要プロダクトの全製品でCRMの需要が喚起される」と述べている。



URL
  IDC Japan株式会社
  http://www.idcjapan.co.jp/

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( 朝夷 剛士 )
2005/06/21 15:55

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