Enterprise Watch
最新ニュース

NECの「ビジネスPCやサーバーのアンテナショップ」、秋葉原に25日オープン


NEC クラサバ市場 秋葉原店
 日本電気株式会社(NEC)は、PCサーバーやビジネスPCの展示・デモする「NEC クラサバ市場 秋葉原店」を6月25日にオープンする。これに先立ち6月24日、報道陣や関係者に店内が公開された。

 クラサバ市場 秋葉原店は、神田明神通り沿い、ラオックス・ザ・コンピュータ館の並びに位置し、店舗スペースは2フロアを使用。1フロアあたり10坪に満たない比較的小規模な店舗だ。以前はFIRSTPOINT3号店というNEC製PCなどを扱う中古ショップであったところを改装した。在庫は置いておらず持ち帰りで購入することはできないが、気に入った製品を店内にある端末でWeb店舗(8番街)から注文することは可能だ。

 1階は誰でも自由に入店でき、ビジネスPCのMate・Versa Proのほか、堅牢ノートPC、ラックサーバー、水冷式静音サーバーなどが展示されている。SOHOや小規模企業のユーザーがターゲットとのことだが、一般の店舗ではあまり見かけることのない製品が展示されており、興味があれば買い物ついでにのぞいてみても面白い。

 2階は予約制となっており、あらかじめ同社のWebや電話などで申し込んでおく必要がある。展示されているのは、ラックにマウントされたサーバーシステムやブレードサーバー、IP電話システム、複合機などがあり、商談スペースにもなっている。予約は一般の法人ユーザーでも可能だが、NEC製品を販売するパートナーが顧客に実際の製品を見せる場としての利用も想定しているという。

 なお、展示・紹介されるのは基本的にハードウェアと一部ミドルウェアのみで、アプリケーション関連は対象外となる。


水冷式静音サーバーはユニットも別途展示されている。学校や病院などの「先生」と呼ばれるユーザーに人気とか ラックマウントサーバーも中身がわかるように展示されている 普段なかなかお目にかかれない防塵・防滴使用の堅牢PC「ファクトリコンピュータ」

2階には各種サーバーがラックにマウントされて展示 最近、各社から発表されているブレードサーバーも、どのようなものか実物を見て初めて知る人が多いとのこと 商談スペースには各種カタログも取りそろえている

店内にはSOHO事務所を見立てたソフトフォンを利用したIP電話システムが構築され、実際に運用している 店内のIP電話システムイメージ

クラサバ市場 秋葉原店 店長の塩津進氏
 同店の店長に就任したのはクライアント・サーバ販売推進本部マネージャの塩津進氏(ちなみにNECで「店長」という肩書きがつくのは初めてとのこと)。同氏によると、この店舗の目的は、直接製品を販売することではなく「1人でも多くのお客様にNEC製品の良さを理解していただき、“NECにしよう”と思ってもらうことがミッション」だという。そのため、NEC本社などと連携し、ユーザーの問いにできるだけ即答できるような体制をとっている。

 これに似た取り組みとして、デルが量販店でPCなどを展示し、オンラインでの購入を促す「デル・リアルサイト」が挙げられる。NECとしても、これを意識しているようで「1階はそれに近いイメージでの対応になる」という。

 それでは、なぜ秋葉原なのか。塩津氏は「“もの”を見てもらう場所」として最適なのが秋葉原だったと話す。PCのパーツショップがどこよりも並ぶ秋葉原は“中身”に関心の高いユーザーが集まるのは容易に想像できるが、個人の趣味で買い物にくるユーザーのほか、「意外と仕事目的で製品を探すユーザーも多い」とのことだ。

 同社は期間限定で同様の製品群を展示するイベント「クラサバ市場」を秋葉原を含む全国4個所で開催したところ好評で、常設店舗の要望が多かったことを店舗設置の理由に挙げている。その中で秋葉原は平日だけでなく土曜日も「普段着だけど仕事目的のお客様が意外なほど集まった」ことから、土曜日も営業することにしたそうだ(定休日は水・日曜日)。

 設営期限は決めてないとのことで「実際に営業を続けてみて、他地域への展開なども検討していく」としている。



URL
  NEC クラサバ市場
  http://nec8.com/ichiba/

関連記事
  ・ NEC、x86サーバーやビジネスPCを扱う直営店舗を秋葉原に開設(2005/06/22)


( 朝夷 剛士 )
2005/06/24 18:28

Enterprise Watch ホームページ
Copyright (c) 2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.