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【出典:IDC Japan】国内ルータ市場出荷台数とエンドユーザー売り上げ金額の予測
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IDC Japan株式会社は7月7日、国内のルータ市場規模に関する予測を発表した。同社はその中で、2004年~2009年の年間平均成長率は、出荷台数で9.1%、エンドユーザー売り上げ金額で3.9%になると予測している。
IDC Japanによれば、2004年の国内ルータ市場における出荷台数は248万4000台で、対前年33.6%の成長を記録。今後も出荷台数は順調に成長し、2009年には354万9000台に達する見込みという。一方でエンドユーザー売り上げ金額は1420億9900万円と、同4.7%の減少になっているが、今後は緩やかな成長に転じ、2009年には1709億2700万円の規模になると予測している。
セグメント別の売り上げ金額を見ると、SOHOルータは前年よりも増加しているものの、ハイエンドルータが前年を下回ったほか、ミッドレンジルータは大きな減少を記録し、縮小を続けているという。またベンダ別では、シスコがSOHOルータ以外のセグメントで首位を獲得し、総合でもトップの地位を守った。躍進が伝えられるジュニパーも、2003年に続いて総合2位に入っている。
なおこの市場に関してネットワーク機器担当アナリスト、草野賢一氏は「今後、市場をけん引するのは、通信事業者向けのハイエンドルータとSOHOルータであろう。ハイエンドルータのベンダは、製品やサポート体制の強化に努めることが、市場で勝ち残るためには必要」と分析している。
■ URL
IDC Japan株式会社
http://www.idcjapan.co.jp/
( 石井 一志 )
2005/07/08 10:31
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