富士通株式会社は7月28日、2005年度第1四半期連結決算を発表した。売上高は前年同期比181億円増の1兆263億円、営業利益は前年同期比191億円増の148億円、経常利益は前年同期比162億円増の4億円、当期純利益は前年同期比143億円増の24億円となった。
セグメント別にみると、テクノロジーソリューションの売上高は6134億円で前年同期比9.9%増、営業利益は73億円で前年同期比242億円増という結果となった。そのうち、システムプラットフォームの売上高が1548億円で前年同期比8.9%増、サービスの売上高が4585億円で前年比10.2%増となった。システムプロダクトは、海外でUNIXサーバーが好調に推移したものの国内では前年同期に大口商談があったこともあり減収。ネットワークプロダクトは、国内海外ともに好調で2ケタの増収。サービスは、海外を中心に大口のアウトソーシング商談を契約したこともあり増収となった。
ユビキタスプロダクトソリューションの売上高は2413億円で前年同期比7.6%増、営業利益は114億円で前年同期比115億円増という結果となった。PCは価格競争の激化の影響を受けて減収。携帯電話はユニバーサルデザイン対応端末が好調に推移したことで増収。そのほか、HDDはノートPC、サーバー向け共に好調で、売上高は前年同期比30.4%増の669億円となった。
デバイスソリューションの売上高は1591億円で前年同期比27.7%減、営業利益は72億円で前年同期比166億円減。LSI事業では、デジタル家電での顧客在庫調整、携帯電話向けフラッシュメモリの市況回復の遅れなどの影響を受け減収となった。
今回の決算内容を受け、同社では2005年度の中間期業績見通しを増額修正した。売上高は当初予想と変わらず2兆2000億円、営業利益は150億円増の300億円、経常利益は250億円増のマイナス50億円、当期純利益は150億円増のマイナス150億円とした。なお、通期業績見通しについては、下期に半導体市況の回復に遅れが見込まれること、IT市場の所要に不確実な要素が多いことを理由に、修正は行っていない。
■ URL
富士通株式会社
http://jp.fujitsu.com/
2005年度 第1四半期連結決算概要
http://pr.fujitsu.com/jp/ir/finance/2005q1/
( 福浦 一広 )
2005/07/28 17:37
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