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日立、2005年第1四半期連結決算は減収減益-HDD事業の赤字が影響


 株式会社日立製作所は7月28日、2005年度第1四半期連結決算を発表した。売上高は前年同期比1%減の2兆487億円、営業利益は前年同期比97%減の12億円、税引前純利益は前年同期比89%減の48億円、当期純利益は前年同期比400億円減のマイナス240億円と減収減益となった。

 部門別に見ると、情報通信システム部門の売上高は4529億円で前年同期比6%減、営業損益はマイナス231億円で前年同期比287億円減という結果となった。アウトソーシング事業等を中心としたサービスは堅調に推移したものの、サーバーやPCが価格下落の影響を受けたことなどから前年同期を下回った。また、営業損益については、ハードディスクドライブが赤字となったことなどが影響しマイナスとなった。

 電子デバイス部門の売上高は2733億円で前年同期比19%減、営業利益は47億円で前年同期比71%減という結果となった。携帯電話等向けの中小型液晶の不振や、ディスプレイが価格低下の影響を受け悪化したことなどが主な要因としている。

 電力・産業システム部門の売上高は5879億円で前年同期比14%増、営業利益は90億円で前年同期比151億円増という結果となった。2004年10月に合併したトキコの影響と、海外向けの火力発電設備や、昇降機、空調システムなどが伸長したことが好調の要因としている。

 デジタルメディア・民生機器部門の売上高は2972億円で前年同期比11%減、営業損益はマイナス81億円で前年同期比133億円減という結果となった。プラズマテレビなどの薄型テレビや白物家電の競争激化による価格下落の影響を受けたことを理由として挙げている。

 高機能材料部門の売上高は3683億円で前年同期比1%増、営業利益は222億円で前年同期比22%増。物流およびサービス他部門の売上高は2713億円で前年同期比7%減、営業利益は16億円で前年同期比7%増。金融サービス部門の売上高は1277億円で前年同期比1%減、営業利益は61億円で前年同期比24%増。



URL
  株式会社日立製作所
  http://www.hitachi.co.jp/
  2005年度第1四半期 連結業績の概要
  http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2005/07/0728.html2005


( 福浦 一広 )
2005/07/28 17:36

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