日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)とマイクロソフト株式会社は8月2日、ミッションクリティカルシステム分野での提携を拡大すると発表した。
従来、両社は共同でユーザーの問題解決にあたる「ジョイント・ミッション・クリティカル・サポート・センター」(以下、JMCSC)の運営などを行ってきたが、今回は「Windows Professional Technology Center」(以下、WPTC)の設立などを新たに行い、Windows Server Systemベースのミッションクリティカル市場のさらなる拡大を目指す。
WPTCは日本HP社内に設けられる施設で、Windows Server Systemによるミッションクリティカルシステム構築の知識集約を目的とした施設で、顧客提案から構築までの支援を行うほか、両社の製品を用いて、想定されるユーザー環境での事前検証、ベンチマークテスト、新規ソリューション開拓といった取り組みを実施する。
同センターはプリセールスエンジニアとWindowsアーキテクトを主なメンバーとするSWATチームによって運営される予定で、マイクロソフトは技術提供や製品・ソリューショントレーニングなどの支援を行うほか、マイクロソフト・コンサルティング・サービスとの密接な協業を推進するという。本格稼働は11月からを予定する。
また、ユーザーへの保守サポートを中心としている現在のJMCSCの役割を拡張。WPTCと技術情報を共有することで、Windows Server Systemベースのミッションクリティカルシステム提案から構築、保守サポートまで、すべてのフェイズにわたる技術情報を集約できるようにする。これによって、問題解決のためのレスポンスタイムの短縮、システム構築時における問題解決の効率化が実現できるという。
加えて日本HPは、Windows Server Systemベースのシステムへ同社が一貫して保守サポートを行う「マイクロソフト・HPジョイントサポート」を提供する。同サービスでは障害の切り分けやハード、Windows両面の保守サポートを日本HPが提供するため、保守サポートのレスポンスタイム短縮、障害の早期解決が実現するとのこと。
■ URL
日本ヒューレット・パッカード株式会社
http://www.hp.com/jp/
マイクロソフト株式会社
http://www.microsoft.com/japan/
ニュースリリース
http://h50146.www5.hp.com/info/newsroom/pr/fy2005/fy05-151.html
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( 石井 一志 )
2005/08/02 11:36
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