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国内LANスイッチ市場テクノロジー別エンドユーザー売上金額推移
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IDC Japan株式会社は8月2日、国内LANスイッチ市場の動向を発表した。これによると、2004年の同市場は、出荷ポート数で2836万3000ポート、エンドユーザー売上金額では1830億円となり、いずれも対前年比でプラス成長であった。
市場の傾向として同社は、Gigabit Ethernetの比率が増加したことを挙げている。Gigabit Ethernetスイッチの売上金額が、Fast Ethernetスイッチの売上金額を初めて上回った。これは、各ベンダーが値下げしたことでポート単価が下がり、購入がより容易になったことを主な要因としている。今後もGigabit Ethernetの出荷ポート数は増加傾向と、ポート単価の下落が並行して続き、売上金額の成長率は出荷ポート数の成長率より低くとどまると同社ではみている。
また、2004年のベンダー別売上金額は、シスコシステムズが前年よりシェアを上げ、出荷ポート数とともに第1位を維持した。一方、2位以下のベンダーは、前年と順位は変わらないものの、シェアを下げたと同社ではみている。
同市場について、IDC Japanのネットワーク機器担当アナリストは、「成長期を過ぎた市場において、ベンダーが今後シェアを向上させるためには、販売チャネルに対する利益率の向上と、製品ラインアップの集中が有効であろう」と分析している。
■ URL
IDC Japan株式会社
http://www.idcjapan.co.jp/
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・ 「LANスイッチも付加価値の搭載が重要」-IDC調査(2004/08/19)
( 朝夷 剛士 )
2005/08/02 15:54
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