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マイクロソフトと豆蔵、業務システム開発分野で協業

システム開発業務改革ソリューション「enThology for .net」を提供

左より、米Microsoftデベロッパー部門コーポーレートバイスプレジデントのS. Somasegar氏、豆蔵 代表取締役副社長の山岸耕二氏、マイクロソフト エンタープライズプラットフォーム本部業務執行役員本部長の勝屋信昭氏
 マイクロソフト株式会社と株式会社豆蔵は8月3日、業務システム開発分野の改革を共同で推進することに合意したと発表した。今回の提携により、豆蔵は同社のシステム開発業務改革ソリューション「enThology」に、マイクロソフトのシステム開発基盤「Microsoft Visual Studio 2005 Team System(以下、VSTS)」および「Microsoft Solutions Framework(以下、MSF)」を用いた「enThology for .net」を提供する。

 enThologyは、enterprise methodologyの合成語で、オブジェクト指向をベースとした独自の技術体系。要求開発フェーズからシステム開発フェーズまでを一環した手法で効率的に開発するための方法論・プロセス、管理支援環境、再利用資産で構成されている。

 VSTSは、ソフトウェア開発ライフサイクル全体を包括的に支援する製品。チームでのソフトウェア開発に必要な機能を用意しており、開発プロセス全体にわたるコミュニケーション・コラボレーションの効率化、ソフトウェア開発の複雑性の軽減などに効果があるとしている。MSFは、ソフトウェア開発プロセス、原則、実証済みプラクティスのセット。VSTSのリリースにあわせて、Version 4.0 MSF for Agile Software DevelopmentとMSF for CMMI Process Improvementの2種類が提供される。

 提携の狙いについて、マイクロソフト エンタープライズプラットフォーム本部業務執行役員本部長の勝屋信昭氏は、「ターゲットは業務システムの開発分野。この領域は、システムプロジェクト開発において納期が守れないといった生産性についての問題点が指摘されている。今回のソリューションにより少しでもこうした状態の改善になればと考えている」と、システム開発業務の改革を促進させたい考えであるとした。

 enThology for .netについて、豆蔵 代表取締役副社長の山岸耕二氏は、「(enThologyでは)業務やシステムなどわかりにくいものを可視化して、関わっている全員が共通認識を図りながらシステムに落とし込める技術体系を提供している。今回の提携により、コンサルティング、メンタリング、トレーニングなど、より具体的なソリューションとして提供していく」と述べた。

 米Microsoftデベロッパー部門コーポーレートバイスプレジデントのS. Somasegar氏は、「今回の協業を非常にうれしくおもっている。enThologyとVSTS・MSFとの統合により、日本のソフトウェア開発環境が大幅に改善されることを期待している」とした。



URL
  マイクロソフト株式会社
  http://www.microsoft.com/japan/
  株式会社豆蔵
  http://www.mamezou.com/
  プレスリリース
  http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=2363


( 福浦 一広 )
2005/08/03 14:30

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