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シマンテック、日本のユーザー環境への対応強化に向けた検証施設


 株式会社シマンテックは8月10日、国内向け製品を対象とした検証や開発を行う施設「シマンテック ジャパン エンジニアリング センター(以下、JEC)」を、先ごろ合併したベリタスソフトウェア株式会社の東京本社内に開設した。

 JECは、シマンテックが取り扱うセキュリティ関連製品や旧ベリタスのストレージ関連ソフトウェアを対象に、国内ベンダーおよび日本語環境の製品との動作検証や対応製品の開発などを行う施設。パートナーやエンドユーザーの立ち入りも可能で、新製品の機能テストや、同社製品と合わせて利用したい機器を持ち込んでの動作検証を行うこともできる。また、米国で発表された新製品において、早期の国内リリースに向けた検証を行う役割も担う。

 米Symantec 最高技術責任者(CTO)のマーク・ブレグマン氏は「JECはワールドワイドで展開している検証施設の一環で、各メーカーの製品に対し(正常動作や連係の)認定を行うとともに、顧客のユニークな要望を新製品に加味させていく目的をもっている」と説明する。ただし、ウイルス対策に関しては研究開発手法や危険性などの違いから、JECとは分けているという。


JECディレクター パー・A・ボーテス氏
 JECディレクターのパー・A・ボーテス氏によると、まずはディスクアレイやテープドライブなどのストレージ製品との検証やデバイスドライバの開発を行うとしており、すでに10製品以上の検証やドライバ開発を完了したとのこと。さらにバックアップソフトウェア「VERITAS NetBackup 6.0」の日本市場への製品投入に向け「600項目のテストケースを策定し、日本語環境下で300項目を実施した」と話す。

 同社では今回のJEC開設を「第1フェーズ」とし、次の段階としてさらに多くの機器を導入し、セキュリティ製品の検証能力を強化した、より統合的な新たな施設をJEC近辺に設置する計画があるという。


JEC内部。重量や電力の制限から、比較的余裕をもってサーバーやストレージなどが配置されている。当初担当者は10名 ネットワークのスイッチングを遠隔から操作できるため、基本的にケーブルの抜き差しの必要がなく整然としている


URL
  シマンテック株式会社
  http://www.symantec.com/region/jp/
  ベリタスソフトウェア株式会社
  http://www.veritas.com/ja/JP/

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( 朝夷 剛士 )
2005/08/10 13:20

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