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OBC、中小規模事業所向け業務ソフト市場に本格参入

ワァットコミュと共同で新会社を設立

 株式会社オービックビジネスコンサルタント(以下、OBC)は8月29日、株式会社ワァットコミュと共同で、株式会社ビズソフトを設立したと発表した。中小規模事業所に向けた業務ソフトウェアの展開強化が目的で、12月に新製品を市場へ投入する予定だという。なおビズソフトの代表取締役社長には、ワァットコミュの大島敦取締役が就任する。

 OBCは、財務会計ソフト「勘定奉行」をはじめとする中小・中堅企業向け業務ソフトパッケージ「奉行シリーズ」を提供している。一方のワァットコミュは、弥生(旧インテュイット)の業務ソフト「弥生シリーズ」を開発していたメンバーが2002年3月に独立して起業したソフトウェア開発企業。ビズソフトは、OBCの業務ソフトに関する経験・実績と、ワァットコミュの開発力を生かして、中小規模事業所向け業務ソフトの市場へ参入するために設立されたという。

 新製品は12月より順次発売される予定で、ビズソフトでは、「将来的な資金需要のシミュレーションなどが可能な『経営管理機能』を搭載した、新しいコンセプトの会計ソフトを開発し、より戦略的な事業経営を支援する」としている。また、会計事務所と各事業所間の会計データのやりとりなどを支援するコミュニケーションツールなどを提供し、会計事務所が顧問先とより強固な関係を築けるようにしていくとのこと。

 今回、ビズソフトの新製品で対象とされる中小規模事業所の中には、現在もまだ自計化が進んでいないところが多く残っており、これらを対象とした業務ソフト市場は、今後成長が見込まれている市場の1つになる。同市場では現在、ライブドアグループとなった弥生をはじめ、ミロク情報システム傘下のミロク・ユニソフト(旧ユニシンク)、JDL、ソリマチなどさまざまなベンダが激しくしのぎを削っている状況だが、そこに、従来はもう少し大きな規模の事業所を対象としてきたOBCが参入することによって、さらなる激化が予想される。



URL
  株式会社オービックビジネスコンサルタント
  http://www.obc.co.jp/
  株式会社ワァットコミュ
  http://www.wahtcomu.co.jp/
  株式会社ビズソフト
  http://www.bizsoft.co.jp/

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( 石井 一志 )
2005/08/29 13:55

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