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Windows Vista・Office 12の準備の年?-マイクロソフトの2006年度ビジネス方針

日本未展開のビジネスソリューションを投入

執行役常務 ビジネス&マーケティング担当のアダム・テイラー氏
 マイクロソフト株式会社は9月7日、同社製品の2006年度の方針について説明会を開催した。

 同社では、1)Windows XPやTablet PC、Windows Mediaなどクライアントプラットフォームを担当する「クライアント」、2)Office System関連製品の「インフォメーションワーカー」、3)サーバー関連製品やVisual Studio、msdnなどの「サーバープラットフォーム」、4)Windows CEや組み込みデバイスの「モバイル&エンベデッドデバイス」、5)業務アプリケーションサービスを担当する「ビジネスソリューション」、6)MSN関連事業の「MSN」、7)Xboxなどのゲームやコンシューマ向けハード・ソフトの「ホーム&エンターテイメント」、の7つのビジネスグループに分けて、同社製品のマーケティング活動を行っている。

 同社執行役常務 ビジネス&マーケティング担当のアダム・テイラー氏は、MSNとホーム&エンターテイメントを除く5つのビジネスグループを担当している。5つのビジネスグループの2005年度の成果について、「21の製品を発表し、日本独自の製品であるInterConnectとスマート情報保護パックを投入できたのは大きな成果」と、多くの製品を日本市場に投入した点を強調。また、SQL Serverの顧客満足度がデータベース部門で一位に、Exchange Serverがメッセージング市場でシェア一位になるなど各製品が順調に受け入れられているとした。

 2006年度については、「SQL Server 2005、Visual Studio 2005が年内に、Windows Server 2003 R2を来年に提供する予定。SQL Server 2005もVisual Studio 2005も革新的な製品となっており、非常に期待している」と、2006年度も新製品を継続的に提供していく方針であると説明。また、これまで日本で展開していなかったビジネスソリューションを日本でも展開する予定であることを発表した。

 また、2006年後半の発表が予定されているWindows VistaとOffice 12(仮称)の両製品については、「2006年度はこれら次世代製品の準備期間ととらえ、パートナー企業との協業などを強化していきたい」と、パートナー重視の姿勢をあらためて示した。

 同社業務執行役員サーバープラットフォームビジネス本部長のガース・フォート氏は、「2005年度は、NEC、日立、富士通など日本のパートナー企業との協業により、Windows Serverの64ビット対応などが順調に進んだ」と、各社の64ビット対応によりハイエンドサーバーへの移行が進んだ年であったと説明。サーバー製品のリリースについては、「リリースサイクルの安定化を進める」と、提供時期をより正確にすると述べた。



URL
  マイクロソフト株式会社
  http://www.microsoft.com/japan/


( 福浦 一広 )
2005/09/07 19:03

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