|
国内ITアウトソーシング市場規模予測 2004年~2009年
|
IDC Japan株式会社は9月14日、国内におけるITアウトソーシング市場規模予測を発表した。
これによると、2004年の国内ITアウトソーシング市場規模は、前年比6.2%増の1兆6698億円であった。また、同市場は2004年~2009年の間に年平均7.9%のペースで成長し、2009年には2兆4478億円に達する見込みだという。
2004年は、ITバブルの崩壊で落ち込んでいた前年より企業の設備投資意欲が回復したことでIT市場は活況を取り戻し、ITアウトソーシング市場も堅調に推移した。しかし、当時新しいビジネスモデルとして急成長し、多くの長期・大型アウトソーシング契約が締結された2002年ごろまでと比較すると、案件数は増加しているものの、案件ごとの規模は縮小の傾向にあるという。
同社では、国内ITアウトソーシング市場は成熟期を迎えたとしており、今後はサービス内容を多様化させながら安定成長を遂げていくと予測している。
同社アナリストは「国内経済の回復とともに企業のIT投資は増加傾向にある。しかし、企業のコスト削減に対する意識は変わらず、ITアウトソーシング利用への期待は高い。また、経営におけるIT戦略は重要性を増し、企業が求めるサービスは多様化が進んでいる。サービスベンダーは、ユーザー企業の業務コスト削減を実現しつつも、経営強化につながるサービスの提供が求められている」と分析している。
■ URL
IDC Japan株式会社
http://www.idcjapan.co.jp/
( 朝夷 剛士 )
2005/09/14 20:30
|