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Linuxサーバーに搭載しているディストリビューション
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株式会社インプレスと株式会社矢野経済研究所は9月28日、Linuxとオープンソースソフトウェアの利用動向に関する調査をまとめた「Linuxオープンソース白書2006」を10月3日に発売すると発表した。価格は7,140円。一般ユーザー企業を対象にアンケート調査を実施。有効回答数は605サンプル。
調査結果によると、企業や公共団体の情報システムにおいて、Linuxサーバーを導入している割合は38.0%と、商用UNIXサーバーの26.4%を大幅に上回った。業種別では、官公庁や自治体などの公共団体が83.8%ともっとも高く、サービス業(53.8%)、組立製造業(39.6%)、建設業(39.3%)、流通業(29.7%)、プロセス製造業(25.5%)、金融・保険業(24.3%)の順となった。
導入しているLinuxのディストリビューションは、Red Hat Linux(Ver.6~9)が67.0%と圧倒的に多い結果となった。そのほかは、Red Hat Enterprise Linux(24.3%)、Turbolinux 8/10 Server(21.3%)、Fedora Core(7.0%)、MIRACLE Linux V2.1(5.2%)、Vine Linux(4.8%)、などとなっている。
オープンソースソフトウェア全般に対する問題点や不安を見ると、71.6%の企業が「管理やスキルのある人材がいない」と回答するなど、人材不足を問題視している様子が浮かび上がっている。その他の意見として、「ベンダーやSIerのサポートに不安がある(32.9%)」「他のアプリケーションとの互換性が悪い(32.2%)」「実績が少なく安定性・信頼性に不安がある(30.4%)」「運用・管理のコスト負担が大きくなるのではないか(24.3%)」などがあげられている。
■ URL
株式会社インプレス
http://www.impress.co.jp/
株式会社矢野経済研究所
http://www.yano.co.jp/
ニュースリリース
http://www.impressholdings.com/release/2005/043/
( 福浦 一広 )
2005/09/28 19:33
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