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NECと米Unisys、次期メインフレーム・ハイエンドサーバーを共同開発 |
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まずテクノロジー分野に関しては、IA32/64ベースの次世代ハイエンドサーバーを共同で開発する。現在、UnisysはClearPath、NECはi-PX9000の両メインフレームを提供しているが、これらと、さらにUnisysのES7000、NECのNX7700i、Experss5800（4Way以上）のオープン系製品を「コモンプラットフォーム」として共通ハードウェア化。これをベースに、各シリーズ用のOSをのせて、それぞれのブランドで発売する。 予定としては、2007年にIA32（～16Way）の第1世代を、2008年にIA32/64（～32Way）の第2世代を提供開始することになっており、必要なチップセットをNECとユニシスで開発していく。また、コモンプラットフォームで提供されるサーバーハードウェアはNECがすべて生産する。基本的に、甲府にあるNECコンピュータテクノが担当するが、グローバルに展開しているUnisysのビジネスを考慮すると、すべて日本国内で生産すると高くつくことから、一部海外EMS（Electronics Manufacturing Service）も利用するとのこと。
またソフトウェアに関しても、両社が持つソフトウェアコンポーネントを持ち寄ることで、ソフトウェアスタックの確立をもくろむ。小林氏は「メインフレームのオルタナティブとしてはハイエンドUNIXが大きな位置を占める。（一方で）Unisysはその位置にLinuxを位置付けているが、強化すべき点が多々ある現状。そこに、当社の強みであるVALUMOウェアなどを提供することで、Linuxを強化可能だ」と述べ、Unisysを支援する考えを示した。 さらにソリューション分野では、セキュリティとテレコムの両セグメントに注力分野を絞り込み、協業を進める。セキュリティ関連では、NECが強い技術を持つ指紋認証・照合、顔認証などをUnisysのソリューションへ組み入れ、ソリューションを強化して拡販する。注力ターゲットは北米における入退場管理、空港や入国管理システムなどで、欧州や中国でも同様の市場を狙う。 テレコム関連では、NECが強いSIP/プレゼンスサーバーなどのプラットフォーム系と、Unisysが強いメッセージング系などの上位レイヤを組み合わせ、日本を除くグローバルキャリア市場へ展開する。 最後のサービス分野では、保守サービスに関して、UnisysはNECのプリファードパートナーとして位置付けられることになった。今後NECが海外でメンテナンスやサポートサービスを提供する場合には、できるだけUnisysのグローバルサービス網を使っていくとのこと。 なお、Unisysが30％弱の株式を所有する日本ユニシス株式会社は、今回の協業では直接の関係はないという。またNEC、Unisysともに資本提携については「必要ない」と一蹴（いっしゅう）。あくまでも技術提携であるという点を強調していた。 ■ ＵＲＬ 日本電気株式会社 http://www.nec.co.jp/ 米Unisys http://www.unisys.com/ プレスリリース http://www.nec.co.jp/press/ja/0510/2504.html
（ 石井 一志 ）
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