Enterprise Watch
最新ニュース

IDC、国内サーバー市場予測を上方修正「RISC&IA64サーバーの出荷が堅調」


2005年~2009年の国内サーバー市場予測(金額ベース)
 IDC Japan株式会社は10月26日、国内サーバー市場の今後5年間の最新予測を発表し、2005年の国内サーバー市場規模(金額ベース)を、3月時点の予測より1.9ポイント上方修正した。

 これにより2005年の国内サーバー市場規模は、前年比4.8%減の6669億円となる見込みとしている。上方修正した理由について同社は、当初の見方よりもx86サーバー、RISCサーバー、IA64サーバーの需要が旺盛で出荷実績が予測値を上回ったことを挙げている。また、2005年の総出荷台数は、前年比12.8%増の56万8000台になると予測している。

 同社によると、x86サーバーの需要は引き続き旺盛で、金額面での貢献も大きくなってきている。これに加えて、通信業のサーバー投資が活発になっており、UNIXを搭載したRISCサーバーやIA64サーバーの出荷が堅調に推移、前年比でプラス成長となる見込みとしている。一方、メインフレームは2004年に更新サイクルのピークを迎えた影響で、2005年は大きく落ち込むという。

 同社では、2006年以降はx86サーバーがプラス成長、RISC&IA64サーバーとメインフレームはマイナス成長という基本トレンドが継続すると予測している。x86サーバーの国内サーバー市場における占有率が上がり、2006年には40%を超える見込みであり、市場は、2004年以前のように2桁のマイナス成長にはならず、2009年まで前年比で5%未満の減少が続くという。

 また、総出荷台数は、2004年から2009年まで年間平均7.2%ペースで増加し、2009年には71万2000台になると予測している。



URL
  IDC Japan株式会社
  http://www.idcjapan.co.jp/

関連記事
  ・ 2004年国内サーバー市場動向、x86サーバー出荷台数が拡大-IDC調査(2005/02/28)


( 朝夷 剛士 )
2005/10/26 18:55

Enterprise Watch ホームページ
Copyright (c) 2005 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.