Enterprise Watch
最新ニュース

マーキュリー石井新社長、「顧客にとって信頼できるビジネスパートナーを目指す」


代表取締役社長の石井幹氏
 マーキュリー・インタラクティブ・ジャパン株式会社(以下、マーキュリー)は11月2日、10月1日付で同社代表取締役社長に就任した石井幹氏より、日本市場での今後の戦略に関する説明会を開催した。

 石井氏は、2002年からアドビシステムズ株式会社の代表取締役社長を務め、9月2日付で退任している。アドビからマーキュリーと、ジャンルが大きく異なる企業への転身について石井氏は、「アドビでは社長就任以来、エンタープライズビジネスソリューションを展開していた。経営側の視点で見てきており、マーキュリーの持つソリューションと同じようにとらえている」と述べ、仕事の内容としては大きな変化はないとした。

 同社はアプリケーションの品質ツールや負荷テストなどの製品において、ワールドワイドで高いシェアを獲得している。現在では、ビジネスを支えるテクノロジーの最適化を支援するBTO(Business Technology Optimization)、社内サービスの提供を行うCoE(Center of Excellence)の推進に力を入れている。石井氏は、「テストツールのマーキュリーとしてだけでなく、BTOソリューションベンダーとしての認識を高めることが重要」と述べ、BTOソリューションの積極展開を行うと説明。販売面では、パートナーとの連携強化に加えて、「トップマネジメントによるエンドユーザーのニーズの吸い上げも積極的に行いたい。私が直接エンドユーザーを訪問するだけでなく、米国本社の人間も積極的に同行させていきたい」と、日本独自のニーズを米国本社側に理解させ、次の製品に反映させていく考えであるとした。

 石井氏は11月1日に起こった東京証券取引所のシステムダウンを例に、「すでに経営にITは欠かせないものとなっている。そのITの最適化のお手伝いができるのがマーキュリー」と説明。「顧客企業の成功がマーキュリーの成功の評価基準になると考えており、信頼できるビジネスパートナーとなれるよう活動する」と、顧客重視の姿勢をあらためて示した。



URL
  マーキュリー・インタラクティブ・ジャパン株式会社
  http://www.mercury.co.jp/


( 福浦 一広 )
2005/11/02 16:22

Enterprise Watch ホームページ
Copyright (c) 2005 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.