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千手サービス事業部 部長の渡辺浩之氏
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NRIデータサービス株式会社は11月22日、ITサービスマネジメントの実現を目指し、新「Senju Family」戦略としてビジネスを展開すると発表した。
ITサービスマネジメントは、ITサービスを提供するために必要な、IT企画、設計、構築、システム運用、サービス提供までの一連のプロセスを明確化して、体系的に管理する手法。同社のSenju Familyは、従来システム運用管理を中核としていたが、「経営課題に対してITをどう活用するかに企業はシフトしている」(同社千手サービス事業部 部長の渡辺浩之氏)という現状に対応するため、ITサービスマネジメントを支えるソリューションの強化を目指したと説明する。
新Senju Familyでは、「ITとビジネスプロセスの最適化」「IT基盤の最適化」「IT人材の最適化」の3つの側面からITサービスマネジメントを実現するとしている。これらの3つを実現するためのベースとなる製品が、SSMF(Senju Service Management Framework)。SSMFは、ITIL(Information Technology Infrastructure Library)導入支援のフレームワーク。同社の運用ノウハウを集約しているのが特長で、「短期間での適用が可能」(同社千手サービス事業部シニアマネージャの和田秀樹氏)となっている。
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CONTACT CAFE SPのメイン画面。インシデント管理、問題管理、変更管理などがタブ切り替えで手軽に表示できるようになっている
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ITとビジネスプロセスの最適化を実現するのは、「目標設定支援サービス」「計画立案サービス」「設計・構築サービス」「導入後評価支援サービス」「IMSP(Internet Management Solution Platform)」。このうち、IMSPは今回新たにリリースされたソリューションで、外部監視・内部監視・オペレーション代行など、リモートアクセス環境の総合ソリューションとなっている。
IT基盤の最適化を実現するのは、「eXsenju」「Smart Enterprise Navigator」「CONTACT CAFE SP」「Secure Cube」「RKVM Controller」。eXsenju以外は、今回新たにリリースされた製品。Smart Enterprise Navigatorは、システム統合管理ナビゲーションで、システム全体の可視化を実現するもの。CONTACT CAFE SPは、インシデント管理・問題管理・変更管理を統合したサービスデスクソリューションで、テンプレートが用意されていることから、短期間の導入が可能なのが特長。Secure Cubeは、セキュリティ管理製品で、サーバーのセキュリティ情報管理を行うSite Cecurity Checkと、エンドポイントのセキュリティ診断を行うPC Checkの2製品で構成される。RKVM Controllerは、サーバーの遠隔操作を行う製品。
IT人材の最適化では、「教育サービス」「認定サービス」を用意。ITサービスマネジメントを実現する上で必要となるIT人材の育成に関するナレッジを提供する。
また、新戦略の展開にあたり、パートナーとの協業体制の強化も行う。「販売・製品連携・開発/サポート・SIなどの各分野ごとにパートナーとの連携を深める」(渡辺氏)と述べ、これまでの枠組みにとらわれず、共同提案や製品・ソリューション連携を行うことで、顧客に対して幅広い商材を提供する。
同社では、今回の新戦略の推進により、3年後には現在の3倍にあたる売上100億円を目指すとしている。
■ URL
NRIデータサービス株式会社
http://www.nridata.co.jp/
ニュースリリース
http://www.nridata.co.jp/news/2005/051122.html
( 福浦 一広 )
2005/11/22 14:14
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