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2005年度第3四半期 国内サーバー市場出荷金額シェア
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IDC Japan株式会社(以下、IDC)は11月28日、2005年第3四半期(7~9月)の国内サーバー市場動向を発表した。
これによると、市場規模は出荷金額で1887億1300万円となり、前年同期と比較して7.3%拡大した。プラス成長は2004年第3四半期以来、4四半期ぶりとなる。また、出荷台数においては15万2000台で、前年同期比で14.6%拡大、10四半期連続の2けた成長となった。
国内サーバー市場規模は、2004年第4四半期から1けた台後半のマイナス成長が続いていたが、当期はプラス成長に転じた。IDCでは「x86サーバーの需要は依然として非常に強く、これが出荷金額の面でも大きく貢献した。x86サーバーの単価下落が終息し始めたことが、サーバー市場全体からみても最大のプラス要因となった。また今期は、IA64サーバーで大型案件があった。メインフレームも比較的、堅調であった」と説明している。
製品カテゴリ別に見ると、x86サーバーが出荷金額で前年同期比16.4%増(出荷台数は同17.6%増)と大きく拡大した。x86サーバーが出荷金額で2けた成長となったのは2001年第3四半期以来となる。この要因として、国産ベンダーを中心に製品単価の下落に歯止めがかったことが挙げられる。
また、当期のRISCサーバーとIA64サーバーの合計出荷金額は、通信業向けIA64サーバーの大型案件が増加要因となり、前年同期より9.0%増加した。プラス成長は3四半期連続となる。
ベンダー別では、富士通が2期ぶりに1位となった。前期1位だった日本IBMは3位に下がり、2位は4期連続で日本HP。同社の出荷金額シェアは20.2%で、1位の富士通とのシェアの差は、0.3ポイント。
出荷台数では、NECが4四半期ぶりに1位となった。同社はx86サーバーとIA64サーバーが好調で、出荷金額において前年同期より40%以上の増加となった。
■ URL
IDC Japan株式会社
http://www.idcjapan.co.jp/
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( 朝夷 剛士 )
2005/11/29 11:48
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