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日本HP、ノベルのSUSE LINUX Enterprise Serverの販売・サポートを開始

金融グリッドや半導体設計分野向けシステム提供で協業

 日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)とノベル株式会社は11月30日、金融分野向けグリッドコンピューティングおよび半導体設計分野をターゲットとしたシステム提供で協業すると発表した。今回の協業に伴い、日本HPはNovell SUSE LINUX Enterprise Serverの販売・サポートを12月8日より開始する。

 今回の協業では、1)両社共同の検証チームの新規設置と「日本HP金融グリッドセンター」を活用したソリューションの検証、2)オープンソースソフトウェア市場開発において共同マーケティングの展開、を行う。日本HPエンタープライズストレージ・サーバ統括本部Open Source&Linux推進部 推進マネージャの赤井誠氏は、「LinuxベースのHPCについては、従来の大学だけでなく、製造業でもニーズが高まっている」と説明。「金融グリッドについては、米国では大量導入が進んでおり、国内でもニーズが高まるとみている」と述べ、今回のSUSE LINUXのサポートにより、Linuxを用いたHPCクラスタやグリッドへのニーズに対応するとした。

 マーケティング面では、「これまでLinuxを使いたくても使い方がわからないという声が多いので、ワークショップやラボなどを行うことで課題の解決を手伝いたい」と説明。また、「SUSE LINUXをただ提供するのではなく保守窓口もあわせて提供する。また障害解決の支援やインストレーション対応なども行うことで、安心して利用できる環境を提供する」と、積極的にLinux・オープンソースソフトウェアに取り組んでいることをアピールした。


日本HP執行役員エンタープライズストレージ・サーバ統括本部 統括本部長の松本芳武氏 ノベル アジア太平洋地区アライアンス担当マーケティング本部 本部長の斉藤雅美氏

 ノベル アジア太平洋地区アライアンス担当マーケティング本部 本部長の斉藤雅美氏は、「SUSE LINUX Enterprise Serverの特長として、高いセキュリティレベル、スケーラビリティの高さが挙げられる。これらにより、HPC分野では事実上の標準となっている。日本でも販売実績で対前年比200%の伸びを示しており、主要サーバーベンダーの多くで採用されている」と、SUSE LINUXが注目されていると強調。「今回の日本HPとの協業で、Linuxソリューションをより拡大していく」と意欲を示した。

 Windows、HP-UX、LinuxとマルチOS戦略をとる日本HPにとっても、Linuxはもっとも成長が見込めるOSととらえており、Linuxサーバーの販売には力が入っている。日本HP執行役員エンタープライズストレージ・サーバ統括本部 統括本部長の松本芳武氏は、「HPは、ワールドワイドで累計120万台のLinuxサーバーを出荷した実績を持ち、Linuxサーバーの市場シェアでは1位を獲得している。今回のSUSE LINUXのサポートにより、成長戦略を継続していく」とした。



URL
  日本ヒューレット・パッカード株式会社
  http://www.hp.com/jp/
  ノベル株式会社
  http://www.novell.co.jp/
  ニュースリリース
  http://h50146.www5.hp.com/info/newsroom/pr/fy2006/fy06-017.html


( 福浦 一広 )
2005/11/30 17:19

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