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日本BEA、2006年2月にもプラムツリーのポータル製品事業を継承


米BEA Systems ビジネス・インタラクション部門担当エグゼクティブ・バイスプレジデントのマーク・カージス氏

User Interaction製品のロードマップ

日本BEA 代表取締役のアリイヒロシ氏
 日本BEAシステムズ株式会社(以下、日本BEA)は12月6日、2006年2月をめどに、ポータル製品をはじめとするプラムツリー製品の国内事業を引き継ぐと発表した。これは、米BEA Systemsによる米Plumtree Softwareの買収が10月20日で完了したことに伴うもので、旧プラムツリー製品はBEA AquaLogic Interactionの名称で販売を継続する。

 AquaLogic製品群は、日本BEAが提唱する新しいソフトウェアカテゴリ「サービスインフラ」を実現するためのもので、メッセージング、データ連携、セキュリティといった6つの製品カテゴリからなり、すでに3つのカテゴリで製品が発売されている。今回BEAブランドで販売開始されることになるAquaLogic Interactionは、4つ目の「User Interaction」カテゴリを担当することになる製品だ。

 BEA SystemsでAquaLogic Interactionを統括する、ビジネス・インタラクション部門担当エグゼクティブ・バイスプレジデントのマーク・カージス氏は、「当社は.NETとJ2EEをサポートする唯一のベンダだ。両方に対応することで強みを発揮できる」としたほか、「開発者、技術者双方にさまざまなツールによる価値を提供できるのも当社だけ」と述べ、ポータル製品で実績を持つプラムツリーを取り込んだことによるメリットを示した。

 またカージス氏は今後のロードマップも提示した。同氏によれば、WebLogic製品群の中で提供されているWebLogic PortalとAquaLogic Interactionの2つの製品を、しばらくは継続して提供するものの、共通の技術基盤のもと、2007年の統合を目指して取り組みを進めていくという。

 カージス氏はその方向性として、現在は制作したポータル製品のフレームワークの下でのみ利用できるサービス(ポートレット)を、WSRP(Web Services for Remote Portlets)やJSR-168に準拠することによって相互に利用できるようにするほか、最終的にはポータル外のWebアプリケーションからも利用できるような柔軟性を確保すると説明した。

 なお、日本BEAの代表取締役、アリイヒロシ氏はプラムツリー製品を取り込むことに関して、「.NETとJ2EEを両方サポートできるため、日本のお客様のオプションが増え、ビジネスの問題解決に有効に働くだろう」とコメントしている。




URL
  日本BEAシステムズ株式会社
  http://www.beasys.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.beasys.co.jp/news/japan/2005/2005120601.html


( 石井 一志 )
2005/12/06 17:40

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