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日立、古川副社長が社長に昇格、庄山社長は会長へ


現社長の庄山悦彦氏(左)と、新社長就任が決まった古川一夫氏(右)
 株式会社日立製作所(以下、日立)は12月15日、取締役 代表執行役 執行役社長を務める庄山悦彦氏が取締役 代表執行役 執行役会長に就き、代表執行役 執行役副社長の古川一夫氏が代表執行役 執行役社長に昇格する人事が決まったと発表した。就任は2006年4月1日付けの予定。

 社長を退くことが決まった庄山氏はこれまでを振り返り、「日立の構造改革に取り組み、本格的な連結経営の推進と事業ポートフォリオの再構築などを進めてきた。グループ全体の一体感の醸成や新しい事業の創世など、さまざまな成果を手にすることができた」とした。

 一方で、「経営改革はまだ道半ばであり、事業改革は終わることのない課題。さらなる課題を急ピッチで進めていくには、若く、改革の意欲に満ちている古川氏に先頭に立ってもらうことが必要だと判断した」と、社長交代を決断した理由を述べた。

 新社長に就任する予定の古川氏は、日立には1971年に入社。情報通信分野を一貫して歩んできており、2003年4月には情報・通信グループ長&CEOに就任。また同職を務めるかたわら、執行役常務、執行役専務を歴任し、2005年4月から現職に就いていた。

 その古川氏は予定されている社長就任にあたり、「改革に対する意気込みだけは負けないという思いがある」と、庄山社長の路線を引き継ぎ、改善に取り組んでいく姿勢を示した。また、「競争の中で時には失敗もするかもしれないが、失敗に立ち向かうことによって自らの力に変え、次の成長につなげていける会社にすることが使命だと思っている。またそのためにも、社員がより元気を出して事業に取り組んでもらえる環境作りも役目のひとつだ」と、自身の考えを語っている。

 なお、古川氏は最初の大きな仕事として「HDD、ディスプレイ、薄型テレビの不振3事業の立て直し」を挙げたが、「価格下落に対応しきれなかったものの、すでに対策は取っており、2006年度後半の黒字化を目指して進めている」とも述べ、立て直しの道筋は見えているとの見解を示した。



URL
  株式会社日立製作所
  http://www.hitachi.co.jp/
  ニュースリリース(PDF)
  http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2005/12/1215e.pdf


( 石井 一志 )
2005/12/15 18:38

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