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総合アクセスプラットフォームベンダへの変革を目指す－シトリックス大古社長 |
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シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社（以下、シトリックス）は1月24日、プレス向けの事業戦略説明会を開催。その中で代表取締役社長の大古俊輔氏は、「日本のニーズも踏まえた上でポートフォリオを拡大する。買収で新たに加わった米NetScalerの製品などを展開し、今年も対前年20％以上の成長を継続したい」と述べた。 ■ セキュリティに対しては“追い風”が続く
大古社長はこの背景について、「特に日本では、個人情報保護法でセキュリティへのニーズがあらためて認識されたことが大きい」と説明した。シトリックスの代表的な製品である「Citrix Presentation Server」（旧MetaFrame）では、クライアント側にデータを残さずサーバー側で一元管理を行えることから、シンクライアント端末などと組み合わせた、セキュリティ強化を目的した導入が進んでいるのは周知の通りだ。 同社長はさらに、「当社の製品については、多くの企業で2005年度はまだ検証の段階であり、2006年度において本格的な導入を検討している企業がいくつもあると聞いている」とも述べ、まだその追い風は続いていくだろうとの見解を示した。 加えて、2008年にも制定されるとみられる日本版SOX法（企業改革法）への対応も同社にとって追い風になる。この法律では、厳格な内部統制が要求されることから、Presentation Serverのメリットを強調し、拡販につなげたい考えだ。大古社長によれば、「すでに、（日本版SOX法関連では）誰が、どのアプリケーションで、何をしているかを知りたいという声を聞いている」とのこと。アプリケーションをサーバーで一元管理可能なPresentation Serverは、こうしたニーズにマッチしていることから、今後はパートナーとともに、同法に則したソリューションに力を入れていくとした。 ■ 買収企業の製品も積極的に展開、新たな事業の柱へ
一方で国内の状況はというと、「Access Gatewayはすでに国内でも相当の実績が上がっている」（大古社長）ほか、NetScaler製品も、今後の日本市場における大きな事業の柱として期待されているという。NetScaler製品はTCPコネクションの集約やSSL処理のサーバーからのオフロード、コンテンツの圧縮などによってWebアプリケーション配信の高速化を図るものだが、同社長は「レスポンスタイムが、メールアプリケーションでは1/9に、ビジネスアプリケーションで1/4になった」などと実例を挙げて効果を説明。国内法人の機能を統合してシトリックス社内に技術・営業の専門部隊を作り、「（Presentation Serverを含む）Citrix Access Suiteに次ぐ第二の柱に育てる」（大古氏）べく、販売戦略を強化すると述べた。 シトリックスではこうした戦略により、これまでの“Presentation Server頼み”の企業から、アクセスプラットフォームの総合ベンダへの変革を目指す考え。そのため、テレマーケティング部の設立などでカスタマサポートを強化するほか、サポートスキームも変更し、より顧客満足度を向上させていくとしている。 ■ ＵＲＬ シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社 http://www.citrix.co.jp/ ■ 関連記事 ・ シトリックス新社長、MetaFrameの利用拡大に自信（2005/01/26） ・ マクニカネットワークス、アプリケーションゲートウェイの新シリーズ（2005/05/18） ・ 「Googleユーザーはみんな使ってる」Webアプリケーションを高速化するアプライアンス（2005/07/28） ・ シトリックス、「iForum 2005 Japan」開催－アクセスプラットフォーム戦略を紹介（2005/11/30）
（ 石井 一志 ）
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