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メール暗号化ソリューションの米PGP、日本法人を設立


米PGP社長兼CEOのフィリップ・ダンケルベルガー氏

日本PGP 代表取締役の浅井政浩氏
 米PGP Corporationは1月26日、全額出資子会社である日本PGP株式会社を設立したと発表した。代表取締役には浅井政浩氏が就任。同日より営業を開始する。

 PGPは、メール暗号化ソリューションやデジタル署名ソリューションを提供するベンダー。メールの暗号化と、暗号化や電子署名に必要となる暗号鍵の管理を行うゲートウェイ型製品「PGP Universal」、クライアント向けの暗号化製品「PGP Desktop」などの製品を用意している。日本では、2003年より代理店経由で販売を行っており、これまでに200社の企業で採用されているという。

 米PGP社長兼CEOのフィリップ・ダンケルベルガー氏は、「日本市場は世界の中でも活気ある市場のひとつ。個人情報保護法の施行や情報漏えい対策など、PGPにとって参入のチャンスがあるとみており、これまで以上にコミットするために日本法人を設立した」と、日本市場への参入理由を説明。「ローカライズした製品の提供や、日本国内のチャネル拡張、テクノロジーパートナーシップの拡充を図っていく」と述べた。

 日本PGPの社長に就任した浅井氏は、「個人情報保護法の施行で対策ツールは揃ってきているが、メールの暗号化にはどの企業も見て見ぬふりをしている状態。PGPのメール暗号化ソリューションによって、企業のコンピュータシステム全体を保護できるようにしていきたい」と、意気込みを語った。

 日本PGPでは直販は行わず、従来から販売代理店契約を結んでいる株式会社日本システムディベロップメントと、同日新しく販売代理店契約を結んだマクニカネットワークス株式会社の2社より販売が行われる。そのほか、クリアスウィフト株式会社、ミラポイントジャパン株式会社とのパートナーシップを強化、PGP製品を統合したソリューションの提供にも力を入れるとしている。

 設立発表会には、パートナーのマクニカネットワークス、日本システムディベロップメント、クリアスウィフト、ミラポイントジャパンの各社も出席。同社との協力関係をアピールした。


マクニカネットワークス副社長の宮袋正啓氏、「PGPのよさは利便性を損なわずポリシーの一元管理ができる点」 日本システムディベロップメント プロダクト営業部 担当部長の芹澤勝由氏、「これまで200社に導入したが、まだまだ大きくできるマーケットとみている」

クリアスウィフト代表取締役の山本卓夢氏、「日本市場でもアライアンスできることをうれしくおもう」 ミラポイントジャパン代表取締役社長の湯佐嘉人氏、「最強のトータルメッセージングソリューションが提供できる」


URL
  日本PGP株式会社
  http://www.pgp.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.pgp.com/jp/japankk_jp.html


( 福浦 一広 )
2006/01/26 13:59

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