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2007年までにRISCサーバー市場の5割獲得を目指す-Itanium Solutions Allianceが協調関係を強化


 Itanium Solutions Alliance(以下、ISA)は2月7日、2007年までに日本のRISCサーバー市場の売上金額の5割をItanium搭載サーバーによって獲得するために、協調関係を強化していくことを明らかにした。

 ISAは、IntelのItaniumプラットフォームソリューションのさらなる拡大を目的に、ハードウェアベンダおよびソフトウェアベンダよって2005年9月に発足したアライアンス。創立メンバー企業であるBull、富士通、富士通・シーメンス、日立、HP、Intel、NEC、SGI、ユニシスは、既存のプロプラエタリなシステムに替えて、Itaniumソリューションを業界標準とするために2010年までに総額100億ドルを投資するという。


米Intel 上席副社長兼デジタル・エンタープライズ事業本部長 パトリック P. ゲルシンガー氏
 米Intel 上席副社長兼デジタル・エンタープライズ事業本部長であるパトリック P. ゲルシンガー氏は、「Itaniumはエンタープライズおよび科学技術分野での導入を中心に確実にシェアを伸ばしている」と語る。また、年内にItanium初のデュアルコアプロセッサである「Montecito(開発コード)」の出荷も予定されていることから、「Itaniumにとって重要な年となる」と述べた。

 さらにゲルシンガー氏は、「近年はRISCからの移行が加速している。とりわけ日本ではSunのSPARCシステムからの移行が160%、IBMのPOWERアーキテクチャのシステムからの移行が117%と、世界におけるRISCからの移行トレンドを牽引している」と語り、日本がItanium市場において重要な位置を占めていることを強調した。


ISA日本地域委員会議長 泓宏優氏(NEC)
 ISA日本地域委員会議長である泓宏優氏は、ISAの活動として開発者向けの技術セミナー「Developer days」、グローバルにアプリケーションのポーティングを支援する「Itanium Solutions Center」、Itanium関連ソリューションを検索・閲覧する機能を提供するWebサイト「Itanium Solutions Catalog」があると解説した。

 国内におけるDeveloper daysは2005年12月14日に第一回が開催され、続く第二回が3月7日に予定されている。第一回はLinuxソフトウェア開発者向けであったが、第二回はWindowsソフトウェア開発者を対象としているという。

 Itanium Solutions Centerは世界20カ所で支援体制を構築し、2006年前半に稼動開始を予定している。また日本における支援体制としてNEC、富士通、日立、Intelの施設において、実機によるサポートを展開する予定であるという。参加は無料で、申し込み方法はISAのサイト上で発表される。

 すでに公開されているItanium Solutions Catalogは、1月の時点で2000件であったが全体の90%程度をカバーすることを目的としているという。



URL
  Itanium Solutions Alliance
  https://www.itaniumsolutionsalliance.org/japanese/home
  Itanium Solutions Catalog
  https://www.itaniumsolutionsalliance.org/kshowcase/view


( 北原 静香 )
2006/02/07 18:07

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