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仮想化環境の促進で日本HP、日本AMD、ノベルが協業 |
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オペレーティングシステムとしてSUSE LINUX Enterprise Server 9を持つノベルのほか、仮想化エンジンのVMware、デュアルコアプロセッサを手がける日本AMD、サーバーおよび管理ソフトウェア、各種の仮想化サービスを提供する日本HPが協力関係をとることで、仮想化技術を採用したシステム案件の導入を加速させていく考え。 具体的には、ソリューションスタックとしての技術的課題を解決する「仮想化統合技術センター」を日本HPの天王洲本社内に設置、仮想化インフラをパッケージにした従量課金サービスおよびシステム構築サービスの提供、仮想化市場拡大の共同マーケティングの展開－などがある。 「今年末には、2プロセッサ以上のx86サーバーのうち20％が仮想化で活用されると予測しているが、仮想化のメリットを知っていても、同技術の採用に踏み出せないユーザー企業が日本には多い。こうした最先端の技術に対するユーザー企業の不安を払拭するとともに、仮想化に最適化したサービスを提供することで、ユーザーの投資を最適化し、攻めに転換するシステム構築が可能になる」（日本HP インダストリスタンダードサーバ製品本部、上原宏本部長）としている。 仮想化統合技術センターは、各社の製品を組み合わせたシステムと、顧客のアプリケーションを稼働させる検証施設で、AMD Opteronプロセッサ搭載のサーバー製品群のほか、ストレージ製品、SUSE LINUX Enterprise Server、VMware ESX Server、Xenを用意している。 また、仮想化ITインフラを従量課金型で利用できるファイナンスサービスとして、利用率に応じて課金する従量課金上限型の「ペイ・パー・ユース・サービス（PPU）」、あらかじめ利用できるサーバーなどのリソースを用意しておき必要な時に利用した分だけ支払う「インスタント・キャパシティ・サービス（iCAP）」の2種類を日本HPが提供する。 さらに、仮想化ITインフラ構築、保守サービスとして、協業各社の技術や製品をベースに実施するVirtualization Optimized Startup Serviceの提供を開始。同時にVMwareを使った仮想環境のインストールサービスとして、VMwareスタートアップサービスを提供。いずれも、パッケージの形で提供することで、仮想化環境への移行をスムーズにする。 価格は、Virtualization Optimized Startup Serviceが68万2500円から、VMwareスタートアップサービスが39万9000円から。
一方、ヴイエムウェアの平谷靖志シニア システムズ エンジニアは、「日本における仮想化市場は、2006年から急速な勢いで広がっていくだろう。x86で高いシェアを誇るHPのサーバー群と、仮想化のパフォーマンスを最大化するAMDの最新テクノロジー、ノベルのLinuxにおける仮想化ノウハウとを融合するとともに、それを技術検証する施設の存在は、仮想化を促進する上で強力に体制といえる。VMwareも第2四半期の終わりに次の段階へと進化し、よりデータセンターに最適化した形になる。これも仮想化を加速することになる」とした。 今回の提携では、日本AMD、日本HP、ノベルの3社と、VMwareを含めた協業体制を「Golden Square Alliance」と呼び、「このコンビネーションは、仮想化を実現する理想的な組み合わせ」（日本HP 上原宏本部長）、「このバーチャライゼーションの協業を、デファクトのフレームワークとして定着させたい」（日本AMD マイクロプロセッサソリューション、多田和之本部長）と位置づけている。 ■ ＵＲＬ 日本ヒューレット・パッカード株式会社 http://www.hp.com/jp/ 日本AMD株式会社 http://www.amd.com/jp-ja/ ノベル株式会社 http://www.novell.co.jp/ ヴイエムウェア株式会社 http://www.vmware.com/jp/ ニュースリリース http://www1.jpn.hp.com/info/newsroom/pr/fy2006/fy06-061.html
（ 大河原 克行 ）
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