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フォーバル、米Giuliani Partnersとセキュリティ合弁会社を設立へ


左から、GSSAのドゥモロー共同会長、Giuliani Partnersのジュリアー二会長兼CEO、フォーバルの大久保会長兼社長、GSSAの斉藤共同会長兼CEO

Giuliani Partnersのジュリアー二会長兼CEO
 株式会社フォーバルと米Giuliani Partnersは3月13日、セキュリティコンサルティングを手がける合弁企業「GIULIANI SECURITY&SAFETY ASIA」(以下、GSSA)を6月にも設立すると発表した。

 Giuliani Partnersは前ニューヨーク市長で、会長兼CEOのルドルフ・W・ジュリアー二氏が退任後の2002年に興したマネジメント・コンサルティング企業。新会社の資本比率はGiuliani Partnersが65%、フォーバルが35%。資本金など詳細は設立前に明らかにするとしている。

 共同会長には、Giuliani Partnersのセキュリティコンサルティング部門「Giuliani Security and Safety」CEOであり、元FBIアシスタント・ディレクターという経歴を持つパスカル・J・ドゥモロー氏と、フォーバル 取締役副社長兼フォーバルグループCTOのウィリアム斉藤氏が就任する予定。CEOは斉藤氏が務める。

 GSSAでの事業としては、ITセキュリティだけでなく、物理セキュリティ、リスクマネジメントまでを含めたセキュリティサービス全体を、統合的に提供する予定。リスク分析、認証サービス、トレーニングといったセキュリティサービス単品から、セキュリティレビュー、小~大規模企業・団体を対象とする総合コンサルティングサービスまでを、顧客のニーズに合わせて提供するという。活動範囲は日本を拠点に、中国、韓国も視野に入れる。

 ジュリアーニ氏は「事象が起こる前に計画を立てることが非常に大事。準備し態勢を整えておけば、とんでもないことが襲ってきたとしても耐えることができる。事前の計画のお手伝いを我々は提供したい」と述べ、リスク査定・管理の重要性を主張。「すべての分野のリーダーを集め、お客様のニーズに応えていく。世界的に展開できれば、お互いに教えあう・学ぶことができるので、非常に大きな成果が得られるだろう」と抱負を述べた。

 またフォーバルの代表取締役会長兼社長、大久保秀夫氏は「ブロードバンドというものは、セキュリティなくして成功しない。ITのセキュリティだけをいかに強化しても、携わる人の教育や物理セキュリティがなくては不完全になる」と述べ、総合的な管理が必要不可欠だという判断から、今回のGiuliani Partnersとの提携を決めたと説明していた。



URL
  株式会社フォーバル
  http://www.forval.co.jp/
  米Giuliani Partners
  http://www.giulianipartners.com/default.aspx
  ニュースリリース
  http://www.forval.co.jp/news/release/rl_060313_01.htm


( 石井 一志 )
2006/03/13 17:33

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