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SAPとRWDテクノロジーズ、エンドユーザーサポート分野で協業を強化


RWDテクノロジーズジャパン代表取締役社長の吹田順一郎氏
 SAPジャパン株式会社とRWDテクノロジーズジャパン株式会社は3月15日、エンドユーザーサポート分野での協業を強化すると発表した。今回の協業により、SAPジャパンはRWDテクノロジーズジャパンの最適教育ソリューション「RWD Info Pak 5.51 Suite with Simulator」の販売を3月16日より開始する。

 今回販売を開始するRWD Info Pak 5.51 Suite with Simulatorは、「RWD Info Pak 5.51 Suite」と「RWD Info Pak Simulator」により構成。RWD Info Pak 5.51 Suiteは、SAP製品の機能を学習する際に必要となるトレーニングドキュメントや、SAP導入時の開発プロジェクトで必要となる各種ドキュメントの作成・管理・公開をサポートする製品。一方のRWD Info Pak Simulatorは、本番環境を模したシミュレーションファイル作成製品。

 RWDテクノロジーズジャパン代表取締役社長の吹田順一郎氏は、「今回の製品は、稼動前にSAPの動作環境をシミュレーションできるのが特長」と説明する。Info Pakでドキュメントを作成する際に動画ファイルも同時に作成でき、作成した動画ファイルは、記録した操作をそのまま再生する“自動プレーバックチュートリアル”、ユーザーに操作する箇所を示しながら再生する“標準チュートリアル”、ガイドなしで操作することで操作方法の理解度を確かめられる“自己診断チュートリアル”などの方法で利用することができる。編集機能も用意されており、ステップの説明や注記、分岐、アクションの範囲などの編集も可能。また、音声を追加することもできる。


操作箇所が赤枠で示される「標準チュートリアル」 「自己診断チュートリアル」では、操作を間違えた場合にメッセージを表示することで操作内容を再確認できる

 吹田氏は、「SAP導入で一番大切なのは、情報のポータル化。そのためにも、SAPを利用できるようになることは重要だ。投資を早く回収するには、教育により効果を浸透させることが大切だ」と、教育の重要性を強調した。

 RWD Info Pak 5.51 Suite with SimulatorはSAP全製品に対応しており、価格は1ユーザーあたり3万円。SAP製品のユーザー数に応じて課金される。両社は、年間15000ライセンス程度の販売を目標としている。


SAPジャパン バイスプレジデント フィールドサービス統括本部エデュケーション事業本部長の小山弘樹氏
 SAPジャパン バイスプレジデント フィールドサービス統括本部エデュケーション事業本部長の小山弘樹氏は、「SAPジャパンでは、2006年の目標として、顧客価値の向上、パートナーと共に成長、人材の最大活用とさらなる能力開発、技術革新、の4つを挙げており、今回の協業強化はこのうちの顧客価値の向上とパートナーと共に成長の2つを実現するもの。SAP導入の際、カットオーバーすることは重要だが、大切なのは導入したSAPを利用してユーザー企業が優位性を高めることにある。今回のRWDテクノロジーズジャパンとの協業強化により、エンドユーザーへの教育分野を強化する」と説明。同社内でも人員を増員しており、教育関連サービスをさらに強化するとした。



URL
  SAPジャパン株式会社
  http://www.sap.com/japan/
  RWDテクノロジーズジャパン株式会社
  http://www.rwd.com/japan/
  プレスリリース
  http://www30.sap.com/japan/company/press/Press.epx?PressID=6015

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( 福浦 一広 )
2006/03/15 17:04

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