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取締役 専務執行役員の三浦善司氏
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株式会社リコーは4月27日、2005年度通期の連結決算説明会を開催した。売上高は前年比5.6%増の1兆9150億円、営業利益は前年比12.2%増の1520億円、当期純利益は前年比16.7%増の970億円と、売上・利益ともに過去最高の増収増益となった。
分野別の売上高を見ると、主力の画像ソリューションが8.6%増の1兆4466億円、ネットワークシステムソリューション分野が4.3%減の1905億円、産業分野が1.0%増の1206億円、その他分野が3.7%減の1572億円となった。
地域別の売上高を見ると、日本が0.1%減の9720億円、米州が19.0%増の3874億円、欧州が6.3%増の4348億円、その他地域が13.3%増の1208億円となった。
同社取締役 専務執行役員の三浦善司氏は、「カラーMFPやプリンタが国内外で好調だったのが大きな要因。ネットワークシステムソリューション分野がマイナスになったのは、取り扱っていたPCを絞った影響による。また、その他分野のマイナスは光ディスクの縮小の影響」と、主力事業が好調に推移したことが、増収増益につながったと説明。「地域別にみると、縮小した事業の影響を受けて日本が若干の減少となった。それに対して、米州ではハイエンドおよびローエンド市場に参入した効果と、企業買収による市場への競争力強化が大きく貢献した」と述べた。
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2005年度通期連結決算
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2005年度分野別・地域別売上高
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2006年度通期業績見通し
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2006年度の業績見通しは、売上高を2兆500億円(前年比7.0%増)、営業利益を1700億円(前年比11.8%増)、当期純利益を1060億円(前年比9.2%増)と、初の売上高2兆円超えを目指すとした。
「2006年度に向け、この1月から2月に国内市場に向けて新製品を投入しており、これらの効果が見込める。また、基幹業務システムの更新による効率化、特に(営業成績などを)その場で確認できるので営業ツールとしての活用効果が大きく貢献すると考えている」と説明。また海外については、「2006年度は、売上高に占める海外の比率が初めて50%を超える見通し」と、引き続き好調に推移すると説明した。
■ URL
株式会社リコー
http://www.ricoh.co.jp/
( 福浦 一広 )
2006/04/27 19:19
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