日本電気株式会社(以下、NEC)は5月10日、ミラクル・リナックス株式会社との協業を拡大し、MIRACLE LINUX V4.0を用いた基幹システムのサポートサービスを強化したと発表した。
NECでは、両社間の緊密な連携による個別サポートの提供、MIRACLE LINUXに対応したミドルウェアと基本構築ガイドの提供、ログデータの解析ツール提供、などの施策を、主に高信頼性が求められる企業や官公庁などの基幹システム、社会インフラなどの大規模システムを対象として実施していく。
個別サポートの提供に関しては、従来のサポート体制に加え、ミラクル・リナックス内にNECの顧客を専門に担当する技術者をアサイン。こうしたバックアップを受けてNECでは、24時間365日の基幹システム運用をサポートする「システムサポート/HAサポート」の対象にMIRACLE LINUX V4.0を加え、顧客に提供する。あわせて、通常のサポート期間が切れたOSバージョンに対する「ロングタームサポート」も提供を開始するという。
また、3層モデルを採用する基幹システムを主な対象に、NECがMIRACLE LINUXでの動作検証を行った運用管理、バックアップ、クラスタリングをはじめとする10種類のミドルウェアと、基本構築ガイドをセットにした「構築Suite」を提供。システム構築基幹を最大30%削減できるようにする。構築Suiteの提供開始は9月の予定。
一方ログ解析に関しては、ログ情報の一括収集・管理ツール「WebSAM LogCollector」を提供する。同製品はMIRACLE LINUXをサポートしており、OS標準の監査機能との連携によって、収集されたアクセスログの解析をより容易に行えるという。
■ URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0605/1002.html
ミラクル・リナックス株式会社
http://www.miraclelinux.com/
( 石井 一志 )
2006/05/10 14:20
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