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オートデスク、オープンソースGISへの取り組みを本格化－OSGeo日本支部を今年9月に設立へ |
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「MapGuide Open Source」は、インターネット上に地図情報や空間情報を発行・配信可能にするオープンソースのWebマッピングプラットフォーム。米国では、今年3月にOSGeoの運営する新MapGuide Open Sourceサイト上で提供開始している。国内向けには、6月中にも日本語バージョンのプレビュー版を無償配布する予定。 OSGeoは、米Autodeskがオープンソースコミュニティの主要メンバーと協力し、2005年11月に当初「MapServer Foundation」として設立。今年2月に独立非営利団体「OSGeo」として第1回のキックオフミーティングを開催した。具体的な活動としては、オープンな地理空間技術とデータの共同開発を支援促進するほか、オープンソース地理空間コミュニティへの財政的、組織的、法的な支援を行う。また、最新のコラボレーションWebサイトを公開、運営し、ディスカッションフォーラムやメーリングリストなど誰でもいつでも参加できる環境を提供している。 Autodesk インフラストラクチャソリューション部門のクリス・ブラッドショー副社長は、「ユーザーがWeb上でマッピングすることは当たり前の時代になった。当社では、こうしたユーザーニーズに対応するため、オープンソースへの移行に本格的に取り組むことを決めた。また、オープンソースのコミュニティに参加することで、アプリケーションの開発期間短縮や幅広い市場へのリーチなども可能となり、オープンソースへの移行はよい決断であったと考えている」と述べた。 OSGeoにおけるAutodeskの主な役割としては、設立スポンサーとして取締役を派遣しているほか、Webページの管理、ソースコードの提供と開発作業、世界各国でのOSGeoおよびオープンソースGISの啓発活動などに取り組んでいる。 OSGeo日本支部の設立について、オートデスク インフラストラクチャソリューション本部の柳堀紀幸本部長は「日本法人も米国本社と同様に、OSGeo日本支部の設立準備や運営を積極的にサポートしていく。さらに、MapGuide Open Source日本語版の開発を支援し、日本国内でのオープンソースWebマッピングソフトウェアの普及促進活動に力を注いでいく」と述べた。 日本支部設立における主な支援活動は、発起人の派遣、MapGuide Open SourceプロジェクトWebサイトの日本語化、日本語対応済みMapGuide Open Sourceソースコードの無償配布、MapGuide Open Source日本語開発ドキュメントの作成と無償配布、日本語メーリングリストの管理運営など。7月には、MapGuide Open Sourceの商用製品「MapGuide Enterprise」日本語版をリリースする予定。
■ ＵＲＬ オートデスク株式会社 http://www.autodesk.co.jp/ OSGeo（英語） https://www.osgeo.org/
（ 唐沢 正和 ）
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