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コンプライアンス対策機能が強化された「Exchange Server 2007」

the 2007 Microsoft Office system Reviewers Workshop

同社インフォメーションワーカービジネス本部IWソリューションマーケティンググループの三野達也氏
 マイクロソフト株式会社は5月30日、5月24日にベータ2が公開された「the 2007 Microsoft office system(以下、Office 2007)」のプレス向け説明会を開催した。説明会では、開発中の「Exchange Server 2007」を国内で初めて紹介。Outlook 2007と共に開発途中のExchange Server 2007を用いた機能紹介が行われた。

 同社インフォメーションワーカービジネス本部IWソリューションマーケティンググループの三野達也氏は、「Outlook 2007は、ビジネスユーザーの日常業務に必要な情報を一元管理できる製品に仕上がった。たとえば、これまで仕事とスケジュールは連動していなかったが、Outlook 2007ではスケジュールに仕事を表示できるので、その日にすべき仕事としてとらえやすくなっている」と、使い勝手の向上などを紹介。

 また、Exchange経由で他のユーザーのスケジュール確認や、Exchangeへのスケジュールの反映などもOutlook 2007から行えるようになっている。「検索機能も強化されており、さまざまな条件でメッセージや添付ファイル、スケジュールなどを対象とした検索が可能。また、SharePoint Serverとも統合しており、共有ドキュメントに対してオフラインでアクセスもできる」と、ビジネスユーザーの生産性向上につながる製品であると強調した。


予定の下部に表示された仕事。「完了」としない場合、次の日の下部に改めて表示される 「商品」というキーワードで検索した場面。検索したキーワードは黄色で表示される 添付ファイルはOutlook 2007内でそのまま表示できる

Exchangeの他のユーザーのスケジュールを確認している場面 重ね合わせて表示することも可能 会議などの参加者のスケジュールの空きを自動的に確認する機能も用意

 今回プレス向けに初めて公開されたExchange Server 2007では、コンプライアンス対策機能が強化されている。「メールの内容に応じて、特定の処理を行う機能を用意。また、長期保存が必要なメールをExchange Server側で自動的に振り分けて保存することもできる。そのほか、Exchange Server 2007間でのメールの自動暗号化機能や、フィルタリングやアーカイブといった4つのサービスを提供するホスティングサービスも2006年末に開始を予定している」と、企業が必要とするコンプライアンスに対応している点を紹介した。


Exchange Server 2007でフォーカスしたエリア コンプライアンス対策機能 新たに用意されるホスティングサービス

 なお、Exchange Server 2007は、2006年第3四半期にベータ2を予定しており、2006年第4四半期には、開発完了を予定している。


Exchange Server 2007の管理画面 ルールの設定はウィザードを使って行える メールソフトの振り分け設定と同じような操作性で設定することができる

ルールに従って処理されたメール 長期保存が必要なメールをExchange Server側で保存できる Outlookからは「Organizational Folders」として確認することができる


URL
  マイクロソフト株式会社
  http://www.microsoft.com/japan/
  the 2007 Microsoft Office systemプレビューサイト
  http://www.microsoft.com/japan/office/preview/


( 福浦 一広 )
2006/05/30 20:59

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