日本ヒューレット・パッカード株式会社は6月19日、同社のx86サーバー「HP ProLiantファミリ」の東京生産とフルCTO(注文仕様生産)を6月中旬より開始すると発表した。今回、東京生産を開始するのは、1Uラックマウントサーバーの「HP ProLiant DL145」で、順次対応機種を増やす予定。
同社では、1999年よりデスクトップPCの東京生産を行っており、出荷後トラブル発生率を抑制できるという品質面でのメリット、配送コストやパーツベースの在庫管理による納期遵守率の向上というサプライチェーン面でのメリットを確認できたとしている。今回のサーバー製品の東京生産は、こうした実績をもとにしたもの。これにより、5営業日の納期を遵守しつつ高品質のサーバーを提供できるとしている。
また、東京生産にあわせて開始されるフルCTOは、シャーシに1つ1つパーツを組み込んで行うCTO。従来は、完成品であるベースモデルにオプションを追加していたが、シャーシからパーツを組み込むため、よりきめ細かな構成に対応できるとしている。
今後の予定として、同社直販サイト「HP Directplus」で販売するHP ProLiant製品から東京生産を行う予定で、7月末までに、ML110、ML150、DL140の3機種、10月末までに、ML310、ML350、ML370、DL320、DL360、DL380、DL385の7機種、12月末までにML570、DL580の2機種の計13機種の生産を開始する。また、直販営業で販売する全HP ProLiantについては、2007年1月末までに東京生産を開始するとしている。
同社では、今回の東京生産により、日本市場での顧客満足度の向上を図るとともに、販売店経由での完成品サーバー販売事業およびフルCTO製品の販売事業により、x86サーバーのビジネス拡大を図るとしている。
■ URL
日本ヒューレット・パッカード株式会社
http://www.hp.com/jp/
ニュースリリース
http://h50146.www5.hp.com/info/newsroom/pr/fy2006/fy06-119.html
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