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ホワイトパジャマの代表取締役社長、竹原教博氏
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オンデマンド型コールセンターのイメージ
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インフォコム株式会社と米Contactualは7月11日、コンタクトセンターをASP形式で提供する事業を手がける「ホワイトパジャマ・ジャパン株式会社」(以下、ホワイトパジャマ)を共同で設立したと発表した。資本金は6100万円。出資比率はインフォコムが66.9%、Contactualが33.1%の予定で、設立は7月3日付けで行われている。代表取締役社長には竹原教博氏が就任している。
ホワイトパジャマの主要事業は、Contactualのコンタクトセンター構築ソフト「Contactual」の販売とサポート。現行バージョンに加えて、新版である「同 Version5.0J」の販売開始を8月に控えており、OEMパートナーもしくはホールセールのパートナーを通じて販売する間接販売モデルを採用している。エンドユーザーへの提供形式はASP方式になり、1席・月単位で提供を行う予定となっている。
ASP方式のメリットは、価格が安いこと。Contactualの会長兼CEO、マンスール・サラーメ氏が「従来型のコールセンターはさまざまなものを購入しなくてはならず、複雑で、数億円の初期コストがかかる上、成功率も高くない。しかしオンデマンド型の(ASPの)アプローチなら、迅速に、容易に導入可能だ」とこの点を説明した。
販売の主要ターゲットは、50席以下の中小規模コンタクトセンターになるという。提供価格の目安としては、1席あたり2万~2万5000円/月程度を見込んでおり、十分、中小規模の事業でも検討できる金額の範囲内に収まっているという。竹原氏は「中小規模では億単位の投資はできず、本格的なセンターの導入は難しかった。その市場は"穴”になっている」として、こうしたところをメインに狙っていくと述べた。
Contactualが低価格を実現できるのは、オープンソースソフトを積極的に採用しているからだという。Linuxをはじめ、PBXソフトのAsteriskなどを活用するほか、VoIPによって通信コストを圧縮する。利用する側でもWebブラウザとインターネット回線だけがあればよく、特別な設備を必要としない点も特徴とのこと。
ホワイトパジャマでは、2006年度中に3~4社のOEMパートナー獲得を見込んでおり、3年後に8億円の売り上げを目指している。
■ URL
インフォコム株式会社
http://www.infocom.co.jp/
米Contactual(英語)
http://www.contactual.com/
ホワイトパジャマ・ジャパン株式会社
http://www.whitepajama-japan.com/
ニュースリリース
http://www.infocom.co.jp/cone_new_jp/info/press/2006/p06071101.html
( 石井 一志 )
2006/07/11 14:57
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