 |
 |
|
|
| 最新ニュース |
|
|
|
|
|
|
||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||
|
キヤノンMJ、上期決算は増収増益－通期見通しも上方修正へ |
||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||
|
|
||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||
|
キヤノンマーケティングジャパン株式会社（キヤノンMJ）は、2006年度上期（1～6月）の連結決算を発表した。 売上高は、前年同期比3.2％増の4125億1300万円、営業利益は同22.2％増の163億4300万円、経常利益は同25.0％増の168億5700万円、当期純利益は同41.7％増の92億7600万円の増収増益となった。 オフィスMFPの売り上げが減少したものの、デジタル一眼レフカメラ、半導体製造装置、およびカラーLBPの好調による消耗品ビジネスの拡大が貢献。一方、利益面では、売上総利益の増加、広告宣伝費や販売促進費等販売費および一般管理費の減少で増益となった。また、最終利益は、前期に計上した固定資産臨時償却費がなくなったため大幅に伸張した。 ■ ビジネスソリューションは減収増益
ビジネスソリューションのうち、ドキュメントビジネスの売上高が前年同期比1％減の1681億円、ITソリューションが同3％減の720億円。 ドキュメントビジネスでは、ビジネス機器が同1％減、保守サービスが前年並み。 ColorImage RUNNERシリーズのiR C2570FやiR C2620Nなどの普及機が販売台数を伸ばしたものの、新製品投入の遅れや、価格競争の影響を受けたほか、モノクロ機の減少や、昨年までの大幅な成長を見せていたカラーLBPの伸びがやや鈍化したのが影響している。 だが、LBPのトナーカートリッジは前年同期比12％増となり、なかでもカラートナーカートリッジの好調ぶりが浮き彫りになった。上期には、カウンター保守ビジネスでカラーとモノクロの比率で、カラーが53％と初めて過半数を超えた。 また、ITソリューションでは、ITサービスが横ばいとなったものの、前年並みを見込んでいたITプロダクトが前年同期比12％減と2けたの落ち込み。PCなどの価格下落が影響した。 しかし、今年7月に発表したデジタル商業印刷機器の新製品「ImagePRESS（イメージプレス）」シリーズ、オフィスカラー複合機「Color imageRUNNER（カラー・イメージランナー）」のハイエンド向け新製品のiR C5180N、iR C4580F、iR C3880Fの3モデルが、下期に出荷を控えていることから、今後の巻き返しには自信を見せている。 産業機器事業は、売上高が前年同期比18％増の533億8300万円、営業利益は同33％増の31億8200万円。 売上高は、第1四半期は前年同期比4.4％増だったが、第2四半期は33％以上の大幅な伸びとなっている。 半導体製造装置の好調ぶりに加え、液晶基板露光装置において、大手液晶パネルメーカーからの受注獲得を得たのが影響した。 ■ 堅調なデジカメがコンシューマ部門の業績をけん引
EOS 30Dの好調な売れ行きをはじめ、デジタル一眼レフカメラが堅調に推移。この分野での平均単価を引き上げたほか、ビデオカメラの採算性が大幅に改善。主力製品分野において、当初予想に比べて価格競争に巻き込まれなかったことなどが収益面でのプラス要素となった。 インクジェットプリンタは業界全体では前年割れで推移。キヤノンMJも、同様に前年同期比5％減の実績となった。しかし、昇華型のフォトプリンタ「SELPHYシリーズ」の販売が好調で、これをあわせたコンシューマ向けプリンタ事業は、わずかに前年実績を上回っている。 また、インクジェットプリンタ向けのインクカートリッジは引き続き堅調な伸びを見せており、第1四半期は前年同期比7％増、第2四半期は同13％増となり、上期でも同10％増と2けたの成長を維持した。 また、デジタルカメラでは、コンパクト型が、当初は市場全体が前年割れと予測していたものの、買い換え需要の顕在化などから前年比1けた台の伸びで成長。さらに、今後は前年比2けた増での伸びが見込まれるなど、市場全体の伸びにあわせて、トップシェアの強みを生かした成長戦略を加速させる考えを示した。 なお、キヤノンMJの単独業績における主要製品の対前年同期の売上高成長率は以下の通り。 MFP全体が6％減（レンタルを含んだ総数では5％減）。モノクロMFPが11％減、カラーMFPが1％増。 LBP全体が3％増、モノクロLBPが9％減、カラーLBPが63％増。 デジタルビデオカメラが2％減。デジタルカメラ全体が11％増、そのうちデジタル一眼レフカメラが9％減、デジタルコンパクトカメラが15％増。インクジェットプリンタは5％減、コンパクトフォトプリンタは132％増。 ■ 全部門で通期見通しを上方修正
売上高の見通しは据え置いたが、営業利益は4月の見通しから31億円増の336億円（前年同期比13.1％増）、経常利益は35億円増の340億円（同16.8％増）、当期純利益は21億円増の190億円（同23.4％増）とした。 また、据え置いた売上高に関しても、上期実績では当初見込みを75億円下回っていたことから、下期にはこれをカバーすることとなり、事実上、下期は75億円の上方修正となる。 これにより、通期の連結業績では、4期連続の増収増益を達成する計画だ。 事業ごとでは、ビジネスソリューション事業は、売上高が前年同期から50億円減の4950億円、営業利益は同7億円増の152億円。コンスーマ機器事業は、売上高が同30億円増の2670億円、営業利益は同12億円増の132億円。産業機器事業は、売上高が同20億円増の1170億円、営業利益は同12億円増の52億円を見込む。 ■ ＵＲＬ キヤノンマーケティングジャパン株式会社 http://canon.jp/ 投資家向け情報 http://cweb.canon.jp/co-profile/ir/index.html?jp=ir
（ 大河原 克行 ）
|
