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同社代表取締役副社長CFOの小倉正道氏
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富士通株式会社は7月27日、2006年度第1四半期連結決算を発表した。売上高は前年同期比765億円増の1兆1028億円、営業利益は前年同期比2億円減の145億円、経常利益は前年同期比58億円増の63億円、当期純利益は前年同期比18億円減の6億円となった。
セグメント別にみると、テクノロジーソリューションの売上高は6496億円で前年同期比5.9%増、営業利益は50億円で前年同期比23億円減という結果となった。そのうち、システムプラットフォームの売上高が1601億円で前年同期比3.4%増、サービスの売上高が4894億円で前年比6.7%増となった。システムプロダクトは、引き続き海外でUNIXサーバーや光伝送システムが好調に推移。サービスは、金融や製造・流通分野を中心にソリューション/SIが回復傾向にあるなど増収となっている。また、北米のアウトソーシングなどサービスビジネスが前年同期比26.2%と大幅増収となっている。
ユビキタスプロダクトソリューションの売上高は2523億円で前年同期比4.6%増、営業利益は103億円で前年同期比10億円減という結果となった。PCは個人需要の低迷と企業向けの競争激化により伸び悩んでいるが、携帯電話は堅調に推移。海外ではPCやHDDが好調に推移しており、前年同期比11.1%増となっている。
デバイスソリューションの売上高は1798億円で前年同期比13.0%増、営業利益は124億円で前年同期比51億円増と大きな伸びを見せた。三重工場300mmラインの量産本格化による立ち上げ費用の負担減が大きく貢献しているとした。
同社代表取締役副社長CFOの小倉正道氏は第1四半期の結果について、「これまで第4四半期に売上が集中していたが、第1四半期からスタートダッシュをかける体制になった結果」と説明。「第1四半期としては過去最高の利益となった」と順調なスタートを切ることができたとした。
今回の決算内容を受け、同社では2006年度の中間期業績見通しを増額修正した。売上高は当初予想と変わらず2兆3500億円、営業利益は150億円増の350億円、経常利益は150億円増の150億円、当期純利益は50億円増の50億円とした。なお、通期業績見通しについては、修正は行わないとしている。
■ URL
富士通株式会社
http://jp.fujitsu.com/
2006年度 第1四半期連結決算概要
http://pr.fujitsu.com/jp/ir/finance/2006q1/
( 福浦 一広 )
2006/07/27 18:26
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