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「最低5年先を見据えたネットワークインフラ導入を」-SYSTIMAX Solutions


CommScopeのエンタープライズソリューション担当上級副社長、ピーター・U・カールソン氏

iPatchソリューション
 CommScopeの事業部門であるSYSTIMAX Solutionsは8月25日、記者向けの事業説明会を開催。CommScopeのエンタープライズソリューション担当上級副社長、ピーター・U・カールソン氏が、10Gigabit Ethernet(GbE)の必要性などについて語った。

 カールソン氏は、10GbEが本当に必要なのかと自ら問いかけた上で、「GbE導入当初は多くの人が否定的だったが、生産性の劇的な改善が見られたため、2003年までに業界のリーダーは姿勢を変更した」と過去の経験を振り返り、これからは必要になってくるだろうという見方を示す。

 また、非常に広い帯域を必要とするアプリケーションの登場が、10GbEの導入をけん引するだろうと述べる。その実例として、ルーカスフィルムが「Star Wars」の映画を制作したときに、5年前は10GbEの接続数が1、平均ネットワークトラフィックが96Tbps/日だったのに対して、現在ではそれぞれ400、1440Tbps/日になったという例をとりあげ、「帯域量は右肩上がりどころか真上に向かって上昇中」だとした。

 規格については、現在は光ファイバーが主流ではあるが、コストが安価になる銅線タイプ、特にツイストペアケーブルを用いるものが普及すれば、さらにはずみがつくだろうとしている。あわせて、なぜ今から10GbEを見据える必要があるのかについて、「配線は面倒であり、(そこに回せる)IT予算も少ないが、一度設置してしまうと取り替えは難しく、最低でも5年は使う必要がある。長期的な視野を持たないと苦しい」と指摘。

 Deloitteのデンマーク新本社や米Sun Microsystems、Vimta Labsが将来を見据えてすでに同社のUTPソリューションである「GigaSPEED X10D」を導入していると紹介した。GigaSPEED X10Dではカテゴリ6のUTPの2倍の帯域幅が確保できる性能を持つとのことなので、さらなる高帯域化に対して対応していける自信があるのだろう。

 一方、ケーブルの受け側となるパッチシステムについては、SYSTIMAX Solutions マネージングディレクター日本代表に就任したジャリア・ランブクポタ氏が、同社の「iPatch」ソリューションを紹介。モニタリングシステムと連携させることで、物理レイヤでセキュリティを確保できる製品であると説明している。



URL
  SYSTIMAX Solutions
  http://www.systimax.com/


( 石井 一志 )
2006/08/25 17:02

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