日本電気株式会社(以下、NEC)、NECネッツエスアイ株式会社、東洋ネットワークシステムズ株式会社(以下、TNSi)の3社は10月2日、NECグループとして国内における高速電力線通信(PLC:Power Line Communication)関連製品の開発およびインテグレーション事業に参入すると発表した。
PLCは、電気を供給する電力線を通信経路とする技術。すでにある電力線を利用すればネットワーク工事を省略できるほか、無線LANが通りにくい場所でも高速ネットワークを利用できるようになるなど、多くのメリットを持つ。すでに海外では利用が開始されているが、国内でも10月上旬にも規制が緩和される見込みとのことで、NECグループではPLCの普及が進むことを見越して、関連事業に参入する。
3社では、通信事業者向けに、PLC内蔵型VoIPアダプタ、トリプルプレイ対応セットトップボックスといった、家庭用のPLC関連機器の開発・提供、およびサービス提供側の基盤システムのソリューション開発・提供を行う。また企業向けにも、PLC内蔵型Ethernetアダプタなどによって、有線・無線LANとPLCを組み合わせたネットワーク環境実現のための設計・構築・保守サービスを提供していく意向だ。事業化にあたっては、すでに海外で実績のあるTNSiの技術やノウハウを活用し、国内でも先行して事業を推進する考え。
NECグループでは、国内におけるPLC関連事業を、今後5年間で200億円の事業規模に成長させたいとしている。
■ URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
NECネッツエスアイ株式会社
http://www.nesic.co.jp/
東洋ネットワークシステムズ株式会社
http://www.t-ns.co.jp/
プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0610/0201.html
( 石井 一志 )
2006/10/02 17:37
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