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マカフィーの代表取締役社長、加藤孝博氏
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米McAfeeのSMB セキュアプロダクトマーケティングマネージャー、リリアン・ワイ氏
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マカフィー株式会社は10月16日、来月に提供開始を控えるウイルス対策ASPサービス「Managed Total Protection」についての説明会を開催。SaaS(ASP)型でウイルス対策などのセキュリティ機能を提供することのメリットを解説した。
Managed Total Protectionは、現在「Managed VirusScan plus AntiSpyware」の名称で提供されているサービスの後継となるもの。Managed VirusScan plus AntiSpywareはウイルス対策とスパイウェア対策の機能を提供するSaaS型のセキュリティサービスだが、新サービスではこれにパーソナルファイアウォールの機能を追加した。さらにエンジン部分を改良してパフォーマンスを向上させたほか、管理コンソールのGUIを一新し、セキュリティ対策状況を一元的に確認できるようにしている。
米McAfeeのSMB セキュアプロダクトマーケティングマネージャー、リリアン・ワイ氏は、「どんな規模の会社であっても脅威から自らを守ることが重要になっており、それは中小企業でも同じ」と切り出す。ワイ氏はさらに「予算が限定されている、IT専門の人材を採用できない、モバイルやリモートのユーザーも保護しなくてはならない」などと中小企業での課題を指摘した。
そして、これを解決するためにはSaaS型のサービスが適していると主張する。その代表格であるManaged Total Protectionであれば、「サービスとして導入するため初期コストが安くなるほか、簡単に導入でき、ユーザーが難しく考える必要はない。またアップグレードやメンテナンスもベンダ任せにできるし、リモートユーザーにも展開可能だ」というのである。
マカフィーでは、こうした簡便さを前面に出し、主に中小規模のユーザーにManaged Total Protectionを訴求したい考え。マカフィーの代表取締役社長、加藤孝博氏は「国内でも当社は成長しているがその筆頭製品がSaaS型サービスで、ワールドワイドの1/3、5万社に使ってもらっている」と述べ、順調さをアピール。さらにワイ氏もIDCのデータを引用し、「2004~09年のウイルス対策クライアント製品の年平均成長率が12.4%なのに対して、サービス型のそれは28.1%。SaaS型の提供は顧客にも受け入れられている」(ワイ氏)としている。
■ URL
マカフィー株式会社
http://www.mcafee.com/japan/
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( 石井 一志 )
2006/10/16 16:45
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